社会

登坂淳一アナへの復帰対応で浮き彫りになったテレビ業界のセクハラへの意識の低さ

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 そして驚くべきは、テレビ復帰となった『ワイドナショー』(415日放送回)での発言。ここで登坂アナは「謝罪」をするのだが、「謝罪」した先は被害女性ではなく、フジテレビだったのだ。

 番組のなかで、芸能レポーターの長谷川まさ子氏から「今回の騒動から学ばれたことってありますか?」といった質問された登坂アナは<これだけの反応になってしまって、新しい番組をせっかくオファーいただいたのに、その番組を良くしようとフジテレビの皆さんと考えていたのに、この騒動になってしまったので、迷惑をかけてしまって、本当に申し訳ないなと思います>と回答。番組降板で迷惑をかけたフジテレビに対しては謝罪の意を表したものの、女性に対しての謝罪の言葉はなかった。

 そうした意識のままでテレビの世界に復帰しても、また同じような問題につながりかねないのではないだろうか。登坂アナの復帰は、期間の短さといい、スキャンダル報道後の対応といい、疑問を抱かざるを得ない点が多すぎる。

 先日、Wezzyでも取り上げたが、最近、テレビ業界におけるセクハラ意識の低さが露呈される報道があった。「週刊ポスト」(小学館)2018622日号が報じたテレビ朝日のセクハラ問題である。

 社会問題となった福田淳一前財務次官によるテレビ朝日女性記者へのセクハラ問題を受け、テレビ朝日が社員を対象に「ハラスメントに関するアンケート」という無記名アンケートを行ったのだが、その調査で明るみになったのは、「社外」との関係で起きたセクハラもさることながら、「社内」の関係で発生したセクハラ被害が非常に多いという事実だった。女性回答者126人のうち、社外関係者からセクハラを受けたと回答したのは43人で34%だった一方、社内関係者からセクハラを受けたと答えたのは71人で56%にも及んだという結果が出たのだ。

 誠実な対応もないまま、有耶無耶のうちに登坂アナを復帰させてしまうところを見ると、テレビ業界のセクハラ意識の低さを感じざるを得ない。「社外よりも社内の人間からのセクハラの方が多い」というアンケート結果が出てしまうのも、ある意味必然なのではないかと思ってしまうのである。

(倉野尾 実)

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