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やんちゃなジジイと年増妻と愛人・姫ーナ…新雑誌「MADURO」の提唱する幼稚な男像

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既婚設定なのにモテたいの?

 基本的には、洋服・車・時計・美味い店の紹介。さらに不動産(=別宅)購入のススメなど、とにかく富裕層がきっちりそれらの業界にお金を落とせるように、編集部および広告部が尽力していることが伺える。船上クルーズや韓国カジノ、自主映画制作プランまで紹介して、「余ってるお金の使い道、こんなにいろいろありますよっ!!」と叫んでいる。そう、あくまでも富裕層の高齢男性、金の余っている高齢男性に向けた雑誌であり、貧乏人には一切必要のない情報だ。1000万以上する車や時計のみならず、数万円のシャツだって、よほどオシャレに興味がない限り「一般高齢男性」はそうそう買わないのではないだろうか。貧乏人には用はない。妻に家計の実権を握られている男にも用はない。それだけはハッキリしている。

 豪華絢爛な世界を連想するワードを連発してしまったが、実際の掲載コーデは想像よりだいぶシックだ。「奇抜なジジイや流行に載ってピチピチスーツを着用するジジイはダサい」とか、「チャラくならないスーツ/スウェットパンツを知りたい」とか、「年相応のTシャツは」とか。金を使いたくてしょうがないなら、ここに載っているファッションを一通り買い揃えれば、とりあえず「キモい成金」には見えないだろう(あくまで外見だけは)。

 少なくとも創刊号は、準備号よりはギャグ要素が少ない印象である。富裕層にいかに高級品を買わせるか、今後も試行錯誤していくのだろう。ただ、消費を促すのも結構だが、グルメや旅行ページがどれも「姫ーナと行く♡」方向性で、やや下品。そんなに金が余っている層を見据えているなら、寄付を勧めるページのひとつでもあった方がいいのでは? 彼らの意味する「やんちゃ」が、「若くてキレイな女性にモテる俺/豪快に稼ぎ、豪快に浪費する俺」なのだとしたら、あまりにも幼稚でとても渋い大人の男とは思えない。

 最後にひとつ、ページをめくるたびに驚かされたこと。やんちゃじじいの老眼に配慮してか、本文の文字サイズがどれも非常にでかい。9.2ポイントぐらい?

(ヒポポ照子/創刊準備号も創刊号も、表紙の男性モデルがeggポーズをキメているのが気になりました)

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