チケットぴあ並みの一時保育予約戦争。新米ママの息抜きは難しい

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Photo by Tanya Little from Flickr

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 10月22日の水曜日、19時過ぎに東京メトロ千代田線根津駅のホームから男児を抱えた女性が飛び降り、代々木上原発柏行きの電車にはねられた。30代とみられる女性は全身を強く打ち搬送先の病院で死亡、1歳とみられる男児は軽症だった。電車が来る直前、この女性がホームから飛び降りる姿が目撃されていたことから、警視庁本富士署は自殺と見ている。

 平日の帰宅時間帯に起こった、この飛び込み自殺騒動についてネットでは「電車はやめて。迷惑。死ぬなら一人で!」「苦しんでいたのかもしれないけど子供まで巻き込んだり、地下鉄で無理心中しようとしたのは同情できない」といった“電車で自殺は迷惑”という毎度おなじみの意見が相次いだ。

 一方で「何が彼女をそこまでさせたのか……離婚? 貧困? 孤独? ひどく絶望していたことは確か」「また母親による子殺し(未遂)だね。ほんと多すぎ」「救いを求められる人や、子供を託せる人がいたら、この女性は子供を道連れに自殺なんかしなかったかもよ」と、女性が子育てに関して何らかの悩みを抱えていたのではとする意見も多かった。

 その上で、「こういう事件があると育児や生活を政府がサポートしてればって言う人いるけど 育児の相談ダイヤルってちゃんとあるし 市の集団検診とかやってる所でも相談できるし 児童館や支援センター いろんな場所がある」と、女性が自殺までに育児にまつわるサポートを受けられたはずだと、母親の自己責任を問う声もあった。

 行政や企業が設けている子育てサポートは確かに多岐に渡るが、それを実際に利用するのは困難な場合もある。筆者も自分の体験をもとに振り返ってみたが、例えば区の一時保育はダントツの難易度だった。

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