
Photo by Ged Carroll from Flickr
小学館発行の女性向けファッション誌「Oggi」12月号に、ちょっとびっくりするようなデータが載っている。
「Oggi」読者は都市部のキャリアウーマンを想定されており、「高くても上質なもの」を好んで買い、自分で自分を慈しむやり方をすでに熟知している30代前半の女性たちがターゲット……という印象だ。それを裏付けるようなデータが、12月号付録の別冊子【働く女子の「年収」ビッグデータ】である。
【読者組織「Oggiブレーン」1500人の膨大なアンケートから、友達には聞けない…でも知りたい、年収とライフスタイルの関係を根掘り葉掘り、徹底リサーチ!】とのことだが、お金の話は確かに、ものすごく親しい友達でも聞きづらいものだ。そんな秘密の部分を、1500人もの働く女性が公開しているとはスゴイ。では、この一部を見てみよう。
「Oggi」読者はごくごくわずかな、エリート中のエリート?
Q.)現在の年収は?
平均493万円(額面)
「額面」とはつまり、税金や社会保険などが引かれる前の数字であるが、それにしても立派な金額である。全体を見ても300万円以下は16%、500万円以上が48%という結果だ。就業形態は圧倒的に正社員率が高く(82%)、契約社員が8%、派遣社員は3%とのこと。さらに10年後の目標年収は平均832万円。それだけのキャリアアップが見込める職に就いていると考えていいだろう。
「企業でバリバリ働くキャリアウーマンって、残業の多いハードワークなんじゃないの?」と穿った見方をしてしまいがちだが、彼女たちの勤務時間は平均して朝9時~18時半。1日約8時間半労働と考えるならば、かなり理想的な勤務体系だ。
何よりも驚かされたのは彼女たちの「貯蓄額」である。現在の貯蓄額、実に平均428万円。ただ半数の人たちは300万円以下なのだが、残り半数が300万以上貯め込んでいるワケだ。最高貯蓄額は34歳・看護師さん(年収500万)の1400万円だった。貯蓄目標は平均39.3歳までに1.588万円!!!!!!
年収が上がると、ライフスタイル自体もついついグレードアップさせてしまい、家賃などの固定費や美容・服飾・交際費用がかさみそうな気もするが、支出の内訳をみると住居費の平均は80,990円と決して高すぎることはない。仮に東京都下23区内を想定すると、8万円以下で満足のいく賃貸物件を探すこと自体がそれなりにハードで、たとえ年収250~300万(額面)であっても家賃はそうそう削れない支出ではないだろうか。
同冊子ではその他に、年収ごとにケース分けした6名の女性たちと、3組の夫婦が具体的な家計や仕事観を明かしている。
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