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働く女子の「リアルな」年収約500万、貯蓄約430万という衝撃データ

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 リサーチ協力している1500人の平均年齢は30.2歳。誌面にも「国税庁の調査によるアラサー女子の年収が300万円を切るのと比較すると、かなりの高収入!」と補足があるワケだが、まったくその通りだ。リクルートが運営する女性のための求人・転職サイト「とらばーゆ」における「働く女子322人の最新リアル・マネー事情」によれば、こちらの調査対象中8割は年収400万円未満。平均して282.9万円だ。季節柄、もう間もなく冬期ボーナスの時期であるが、正社員でも5人に1人はボーナス10万円未満との世知辛い結果が明らかになっていた。

年収460万女性は「しまむら」を利用するか

 「Oggi」を拝読して思わず連想したのが、2011年11月に“電通ギャルラボ”チームがリリースした書籍『パギャル消費~女子の7割が隠し持つ「ギャルマインド」研究』(日経BP社)だった。

 同書では、色黒/派手/デコ好き/チャラそう/不良っぽさ、といった従来のギャルイメージにとらわれず、「広く見れば、女子の7割はギャルである」と銘打ち、現代版ギャルを6つのケースに分類して分析している。が、そこに描かれる6つの「ギャル像」、いずれも異様に平均年収が高すぎィィィなのである。

 たとえば、ダンスやアウトドアに興味があってコンビニやドン・キホーテの利用率が高く恋愛体質な【一生ギャル】ちゃん(平均年齢26.5歳)は、職業としてはパート、アルバイト、専業主婦中心にもかかわらず、平均年収544万円と想定されている。好きなブランドは「INGNI」とあるが、500万以上稼いでいて「INGNI」で服を買う理由がないのでは。

 また、事務職系中心で旅行好きな【ミーハーギャル】ちゃんは平均年収594万円。服飾や美術、演劇に造詣の深いコダワリ派の【自己流ギャル】ちゃんは平均年収598万円。結婚しても専業主婦になりたくないタイプの【節約キャリアギャル】ちゃんは平均年収468万円だが好きなブランドは「ユニクロ」「しまむら」……本気で調査したとは信じられないほど嘘くさい。ギャルマインドを持つ年収468万の女性が「しまむら」を利用するものだろうか。しかも【節約キャリアギャル】ちゃんの閲読雑誌に「CLASSY.」(光文社)が入っているのも明らかにおかしい。「CLASSY.」はとっとと結婚して裕福な専業主婦になりたい20代女性読者を想定したファッション誌であり、そこに掲載されているファッションは「しまむら」の10倍高い。同書では個別インタビューに回答している「ギャル」たちと、統計で導き出された「ギャル像」との乖離が激しすぎて、これはそのまま、電通がクライアントに対して見せたい消費者像と消費者の実像との乖離でもあるのではないか、と思った次第だ。

 さて、「Oggi」読者のような「稼げる」女性たちとは対極に、「着実な稼ぎ方がわからない」女性たちもいる(たとえば「最貧困女子」)。女性に限った話ではない。男女ともに「働き方/稼ぎ方」をどう認識しているかによって、生涯賃金に絶大な開きが出ることは明白だ。小休止中の「女のMONEY」だが、今後はこの点にフォーカスして再始動していきたい。

(messy編集部)

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