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女性を神棚に上げた漫画家・石原まこちんが出会った、最高のパートナー。『妻しか女性を知りません』インタビュー

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―― でも女性が嫌いなんじゃないですよね。崇拝対象だから喋ろうと思わない。慣れてないからどうすればいいのかわからない。処女崇拝みたいなものはあるんですか?

石原 いや、まったくないんですよね。ヤリマンだろうとなんだろうと、女性は女性なのでそれだけで素晴らしい。こんなことmessyの読者さんに怒られちゃうかもしれないんですけど、たぶんどこかで女性を同じ人間だと思っていなかったんですよね。やっぱり神様なんですよ、女性は。妻と付き合ってからは、女性も人間なんだなあと思えるようになりましたが。

セックスについて話し合える最高の関係

―― それほど彼女は他の女性とは違う何かがあったということなんでしょうか?

石原 妻は小中学校が一緒なんです。俺が一番ヤバかった時期を知ってるんですよね。カエルの死体を集めてたり、「ゴッドオブテープ」だったり。

―― 「ゴッドオブテープ」ってなんですか(笑)。

石原 地元に「ゴッドオブテープ」って、AVの名シーンが詰め込まれたテープが流通してたんですけど、俺が作ってて(笑)。AVが好きだったんですよねえ。

―― なるほど。崇拝対象だし、コミュニケーションはできないけど、女性への性欲はあったんですね。

石原 いや、でも「ヤリたい!」ではなかったんですよね。AVが好きだったんです。

―― 女性への性欲というよりは「性欲」だった、と。話の腰を折ってしまいました。続けてください。

石原 僕が20歳の時に、美容師をやっていた妻からカットモデル募集のはがきを受け取ったんですね。同級生に配っていたみたいなんですけど、僕が大嫌いな男が実際に行ったと聞いて「これは行かなくちゃ!」と思って。

その時、女性に初めて触られたんですよ。髪の毛ですけど「ヤバい! 女の子に触れられてるよ!」って(笑)。接客業ですから会話も上手で「俺に気があるんじゃないか」と思っちゃうくらい、いろいろと聞き出してくれるんですよね。俺はずっと「人を楽しませないといけない」って思っていたんですよ。芸人根性というか。友達に誘われてファミレスに行く時も、「まこちん、なんか面白い話してよ」って言われていましたし。妻は間の取り方も上手いし、俺のヤバい頃を知っているから、取り繕わなくてよかった。黙っていても気まずくない。それが楽で、ホレちゃいました。童貞どころか、女性との会話童貞も妻で捨てたんですよ。

―― それが訓練になって、他の女性とも少しずつ話せるようになったりは……

石原 ない! 駄目だなあ(笑)。前に客として参加したレゲエのイベントで、出演者の方に「この子、まこちんのファンなんだよね」って紹介されたんですよね。その子に「ずっと見てました!」って握手されたんですけど、「はい! ありがとうございます!」って言って逃げました(笑)。普通、10分くらい話して、連絡先とか聞くじゃないですか。僕にはできない。一生背負っていくものだと思って諦めました。

―― 美醜も関係ないんですよね?

石原 関係ないですねー。女性は女性です。娘の吹奏楽部の発表会で、隣に座っている知らないおばあちゃんに「真ん中の子ってトロンボーンよね?」って話しかけられたら、照れて真っ赤になっちゃって(笑)。「そうっすね」って答えて、席を移動しました。

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