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女性を神棚に上げた漫画家・石原まこちんが出会った、最高のパートナー。『妻しか女性を知りません』インタビュー

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―― 思った以上に筋金入りでびっくりしています……(笑)。漫画の主人公は女性経験の乏しさがコンプレックスになっていますよね。そのわりに、たいがい思考がセックスに行き着いているんですよ。そこが気になりました。

石原 確かに。言われてみればそうですね。

男女の友情は絶対にありえないって思っているからかもしれないですね。ピラミッド型のコミュニケーションで、頂上にはセックスがある。だから緊張しちゃうのかな……。その上、神棚の上の存在ですからね。

でも妻は人間なんですよね。逆ピラミッド型のコミュニケーションで、広がりがあるから普通に話せるんですよ。違いはそこにあるのかなあ。

―― コミュニケーションって大事だな、と思わず感心したのが、セックスについて話し合うシーンです。経緯をたどると笑える話なんですけど、そこだけ切り取ると「パートナーとセックスについてなかなか話し合わないよな」って感心しちゃう。

石原 僕、妻しか知らないですからね。あとはAVだけ。他の人がどうしているのかわかんないから、不快な思いさせているんじゃないかって不安になるんですよ。だから聞くしかない。僕なりに研究したこともあって、ヨガ的な、ぜんぜん動かないセックスもしてみたんですけど、「なにやってるの?」って聞かれて。「いや、これ、インドネシアのほうのセックスでね……」って説明したら「いや、ないから」って言われた(笑)。指導もされるんですよね。「ちょっと動きが細かい」とか(笑)。僕にとっては最高の関係ですね。

―― うらやましい関係ですよ。『妻しか女性を知りません』は基本的にコメディ漫画ですが、女性が情けない男心を知るには持ってこいな漫画だとも思うんですよね。もしかしたらひたすらイライラする方もいるかもしれませんが(笑)、女性からの反響も多いそうなので、ぜひ手にとってもらいたいと思っています。今日はありがとうございました。
(インタビュアー・構成/カネコアキラ)

石原まこちん
漫画家。1976年東京都生まれ。代表作に『THE3名様』(小学館)『GENGO』(扶桑社)『キミ!さいよー』(小学館)『妻しか女性を知りません』(KADOKAWA/メディアファクトリー)『THE魔王さま』(「少年ジャンプ+」集英社)など。

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