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1カ月に100件以上のリベンジポルノ相談 悪いのは被写体じゃない

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 「リベンジポルノ」に限らず、インターネット上に写真や動画を投稿することの恐ろしさは、それらの写真や動画が完全に消えることはない、ということです。例えば、Twitterに自撮り写真を載せたとしましょう。たとえそのアカウントに鍵がかけられていたとしても、フォロワーは自撮り画像を見ることも、保存することもできます。フォロワーのひとりが、自撮り画像を保存し、さらにべつのサービスに掲載したら、より多くの人が閲覧・保存が可能になります。知人友人に向けて送った写真が見知らぬ人にみられてしまうわけです。プロバイダー等を通じて画像や動画の削除を要請することはできますが、保存された写真をすべて消してまわることはできません。インターネットにあげられた写真や動画が、跡形もなく消えるということはありえない、というわけです。

 インターネット上に写真をアップロードしなくとも、ファイル共有ソフトでウィルスに感染し、パソコンに保存していた性的な画像が流出した事件もありました。つまり自撮りにせよ性的な写真にせよ、どんな写真も流出・拡散されてしまう危険性がある、というわけです。撮影の際には、そうしたリスクを十二分に意識する必要がありますし、最大の防止策は「安易に写真を撮らせない」に尽きるのです。

 とはいえ、セルフィーブームといわれる昨今ですし、なかなか「写真を撮らせない」というのも難しいでしょう。そもそもシャッターを押す際に、「これは流出する可能性があって、とても危険な行為なんだ」なんていちいち考えたくありません。さらには、リスクがあることを強調しすぎることは、安易に「危機意識が低いからこうなったんだ。自己責任だろう」という話になりかねません。あくまで悪いのは流通する側だということを忘れてはいけません。

 「リベンジポルノ防止法」では、第三者が撮影対象者を特定することができる方法で性的な画像を公表した者には、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が処されますし、公表だけでも1年以下の懲役又は30万円以下の罰金が処されることになっています。さらに18歳未満が映っている写真や動画の場合、「児童ポルノ禁止法違反」となる可能性もありますし、「わいせつ物公然陳列罪」や「名誉毀損」などが該当する場合もあるでしょう。写真や動画がネット上に公開されてしまった、あるいはそうした心配のある方は、警察や弁護士に相談してください。
(門田ゲッツ)

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