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朝食でパンを食べても人間の脳と体は狂わない。アヤシイ言説を丸呑みしない原則

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 以上、パンを朝食に食べても、少なくとも人間の脳と体を完全には狂わせないんじゃない? と指摘してみましたが、こうしたアヤシイご飯の話ってそこらじゅうに満ち満ちていますよね。でも、判断力が低下していて、こうしたアヤシサに自力で気がつけない時もあります。アヤシイ言説は、弱った人の不安につけこみがちです。

 私もなんら専門性のないただの一般人ですから、おそらく何かしらには騙されて生きているのかもしれません。ただ、あるときに「四分割表」という便利なものがあることを知りました。これは万能とはいえないのでしょうけど、これだけでもその話が“アヤシイ”かどうかがわかります。

 例えば先ほどの、「乳ガンの人の○割が朝食にパンを食べている」という言説。そんなときは残りの3つのパターンを考えてみてください。

・乳ガンの人の○割が朝食にパンを食べていない
・乳ガンの人の○割が朝食にお米を食べている
・乳ガンの人の○割が朝食にお米を食べていない

 パンの対義語はお米ではないので、ここでお米を持ち出すのは厳密には誤りなのでしょうが、ここでは便宜上「お米」を使いたいと思います。さて、もしこれらすべての○割がほぼ同じ割合だったとしたら、乳ガンになる原因が「パン」とは限らないですよね。あるいは、「乳ガンの人の○割が朝食にパンを食べている」に比べて「乳ガンの人の○割が朝食にパンを食べていない」が同じ割合、あるいはそれ以下であれば、すでに「朝食でパンを食べると乳ガンになりやすい」というわけではないことがわかります。

 このような考え方はダイエットサプリとか、アヤシイ水とか、いろいろなものに当てはめることが出来るので、ぜひ試してみてくださいね。

 さて、もとの記事に戻りましょう。この記事はなんやかんや「小麦」の危険性を指摘した後に、「欧米人の食文化をそのまま日本に持ち込めば、何らかの問題が起こるのは間違いないのではないでしょうか」「アメリカに憧れる時代は完全に過ぎ去り、国家なんて関係なく、個人の意思でアメリカの食文化と決別することが、日本にとっては大きな前進になるのではないかと思います」と、最終的に文化や国家の衝突という非常に大きな風呂敷を広げるまでにいたっています。この記事で伝えたかったのはこの部分なのかもしれませんね。とはいえ、「国家なんて関係なく」と書いているくせに、「個人の意思で“アメリカ”の食文化と決別」と言っている時点で、よくワカラナイのですが……。
(中昧きよし)

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