社会

「同性愛は親のせい」? 渋谷区長候補たちのトンデモ発言

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待機児童ゼロ達成のために家で育てろ?

 さて、村上氏はもう1つ耳を疑う発言をしています。再度津田氏のツイートを紹介。

 順序が逆ですよね。子供を保育所に預けて仕事に行きたいのに、どこも定員オーバーで預けられないから待機児童がなかなか解消されない。

 「3歳まで家で育児する」、つまり、家庭内に賃金労働をせず育児に専念する人が必要となると、「働けば得られるはずの収入を得られない」時期が3年間続くことになります。その期間の家計はどうなるのでしょう? また、3歳まで家で子供をみて、それから幼稚園に通園させるとして、親が再就職できる保障はどこにあるのでしょう? 3歳以降、幼稚園に入れる経済的余裕のない家庭もあります。キャリアウーマン以外の「普通に働くウーマン」を見ようとしていない点も気になりますし、ひとり親家庭に関する視点も抜け落ちています。

 そもそも「渋谷は保育事情が恵まれている」という発言もアヤシイ。東京新聞が2014年に行った調査では、渋谷は幼稚園や保育所に入れなかった子供の割合が、23区の中で最も大きく上がっている(前年比、江戸川区も同位)。増設だけが手段ではありませんが……。

 渋谷区長選挙は、今城氏と村上氏だけでなく、同性パートナーシップ条例の提案者である長谷部健氏(43歳)とオール野党が推薦している矢部一氏(64歳)も立候補しています。長谷部氏は同性パートナーシップ条例で評価される一方、宮下公園の改修工事着工のために、公園にいたホームレスを排除したことが「強引だったのではないか」という指摘も受けています。今のところ、長谷部氏、矢部氏、村上氏の三つ巴が予測されていますが、さてどうなることやら。

 読者の皆さんも、投票権を持つ地域の候補者たちのマニフェストに目を通し、「4年間、誰にまちの政治を任せたいか」よくよく判断してください。
(門田ゲッツ)

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