スザンヌの出稼ぎ批判から見えた「母親は“子供のため”以外は働いてはならない」という概念

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 ネットの声にもある通り、もしもスザンヌが男性でシングルファーザーであったなら世間の声は違っていただろう。「子供のために頑張って稼いでほしい」と賞賛する声がもっと沸いたかもしれない。しかし、そうではないのはスザンヌが女性であり母親であったから。シングルマザーでもそうでなくても、「母親は子供のそばにいるべき」「子供のために、お金がないから仕方なく……という理由でなければ母親は働いてはならない」という概念は根強い。

 もちろん、スザンヌも子供のそばにいたい気持ちはあるだろう。実家のサポートを受けながら地元の熊本で仕事ができれば一番いいのかもしれないが、熊本に近い福岡は元夫の斉藤和巳氏の活動拠点であり、離婚した今となってはスザンヌがその近辺のローカルタレントとして活動するのは難しいという可能性もある。ならば、今仕事のあるうちに東京へ出稼ぎに行き、今後のためにも十分な貯蓄をしたいと思うのも理解できる。

 そもそも、スザンヌ自身がタレント活動を希望していたとして、何がいけないのだろうか。仕事を優先するがあまり、育児を放棄するというのはあってはならないことだが、子供がいても実家のサポートがあったり家事などを外注して自身のキャリアを築くことは誰に咎められることでもない。

 近年、女性の産後の社会復帰を推進しようとする動きがありつつも、それがなかなか叶わないことも多いのは「母親が働く=子供がかわいそう」という認識が蔓延しているのもひとつの要因ではないだろうか。スザンヌのように子供を産んでも働きたい女性が批判の的になっているうちは、少子化問題も一向に解決しないだろう。
(シュガー乙子)

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