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俳優の「育休宣言」をヒモ呼ばわり…「働く男」へのまなざしは変わらないのか?

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育休夫はヒモではないんですが

 妻の大渕愛子も、夫の育児休業についてブログで言及している。息子が生まれてからの2カ月間は「私が主に育児をして仕事を控えていた」ため、「彦さん(=金山)が率先して、『次は自分が主に育児を』と言ってくれました。とは言っても、2人でやっていくんですけどね」と説明する大渕。両親で協力して子供を育て、育児の楽しみも共有したいという。今後、大渕は出産前同様にタレント弁護士として仕事復帰をし、金山が仕事を減らして育児時間を多く取るというわけだ。

 これは実に興味深い決断だ。金山も俳優・タレントとして仕事がゼロなわけでは勿論ない。しかし弁護士として勤務するぶんの収入プラス、ふなっしー好き&新米ママの肩書きを持つタレント弁護士である妻の方が、今は稼ぎ時なのだ。つまり彼女のキャリアを考えたら、ここが頑張り時。一方の金山は、今、「子供が生まれたから」といって急に仕事を増やそうにも増えるものではなく、数カ月~数年は育児ブログ更新程度の仕事に抑えてもキャリア上の支障がない――夫婦で話し合いそう判断したのだとしたら、賢明だと思える。

 偶然にも26日、東洋経済オンラインで「男性も家事・育児をする社会を作ろうよ! ある”ガチイクメン”からのメッセージ」と題した記事が配信された。妻と娘の3人家族で暮らす男性・宮本さん(博報堂勤務)が、妻が体調を崩したことをきっかけに休職し、家事育児を全面的に担った体験談、そして“ガチイクメン”として日々過ごす中で見えた現行社会の問題点に言及している記事だ。

『国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、このまま出生率の改善がなされなければ、60年には日本の人口は約8700万人、うち65歳以上が40%になる。つまり、日本がほぼ破綻状態になることは誰の目にも明らかだ。家族政策によって出生率が回復し、経済成長も遂げたスウェーデンでは、概して男性の育児時間が多い』(詳しくはコチラ

『地域社会や母親たちの状況がすでに限界に達している今、日本でも男性たちが働き方を変えて、経済のためにも家事・育児を前向きに担わなくてはいけないと確信しました』(詳しくはコチラ

 男性と女性の間ではまだまだ天と地ほどの差がある、子育てに対する意識。実際、筆者の友人でこの秋に育児休暇を終え職場に復帰予定の30代女性も「復帰にあたって、実家の近所に引っ越しを検討している。家事、育児に加えて仕事。これ以上全部ひとりでこなすのは無理」と話していた。ひとりでこなす……つまり、彼女ははなから夫の協力はあてにはしていないのである。もちろん日本にだって家事育児を主体的にこなす夫・父親もいるにはいるのだが、おそらくこれが日本の子育て世帯夫婦の現状であると言えるのではないだろうか。

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