トイレ大臣、「女性のため」ではなく「みんなのため」のトイレを考えて下さい

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 このように一言「トイレ」と言っても快適さはそれぞれの特性によって違うものです。しかし上記3者の設備をすべて兼ね備えている「多機能トイレ」は、多くのトイレでひとつしか設置されていません。充分な数があるとはいえない状況にある。

 今回の提言では、行列の解消、広さ、明るさ、お年寄りの使いやすさといった快適性や、除菌・消臭、衛生状態といった清潔性、防犯ブザーの設置などの安全性について国民から提案を受けています。それぞれがどのような形で実現するかはまだわかりませんが、一つ一つがトイレの使いやすさに繋がることは確かでしょう。

 または小学校のトイレで和式トイレが多い学校が、2014年時点でも59%もあることなど、日本のトイレ事情を知るにはなかなかこの資料は興味深かったりもします。学校のトイレの改修が進めば、薄暗い学校のトイレが怖くて、つい我慢して漏らしてしまうような小学生にとっては朗報です。

 これは公衆トイレにも言えることですよね。公園などに設置されているトイレは往々にして汚くて臭くて薄暗い。女性に限らず、不快感や不安を覚える方も多いでしょう。安全性や清潔性を確保したトイレが、それらを拭い去ってくれるばかりでなく、変質者などとの遭遇を減らしてくれる可能性だってあるのではないでしょうか。

「トイレ大臣」の名に恥じないで

 資料を読んでいるうちに、改めて「トイレって大事だな」と思いました。「女性のため」とついていることへの疑問はいまだありますが、資料にはきちんと高齢者、障がい者、ベビーカー利用者などにも言及している。「女性のため」をつけたのは、「暮らしの質」向上検討会が「すべての女性が輝く政策パッケージ」を踏まえて立ち上げられたものだからでしょう。

 昨日26日には有村女性活躍担当大臣が「日本トイレ大賞の募集」を発表しました。「トイレの空間やトイレに関する活動の好事例を世の中に紹介すべく、公募の上、特に優れた事例を表彰」するこの大賞。有村大臣は発表の際に「トイレ大臣と言われてもいい」と言っていますが、ぜひとも「トイレ大臣」として、「女性のため」と限定せずに、快適なトイレ環境を整えていってもらいたいものです。
(水谷ヨウ)

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