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アゴにヒアルロン酸をいれたら人生変わるでしょうか?

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 北条かやさんが5月に上梓した『整形した女は幸せになっているのか』(星海社新書)では、社会学者の谷本菜穂が2005年に実施した「美容整形に関わるアンケート」を引用していますが、それによると「整形したい理由」の7割が「自己満足」「理想の自分に近づきたいから」。コンプレックス克服や恋愛でモテたいという理由は1~2割。自分がいざヒアル注射を受けてみて、このことがストンと腑に落ちました。

 普段、自分の顔は鏡や写真にうつさないと見ることができません。だから自分が思い描いている「自分の顔」と、写真にうつる「自分の顔」はわりと違っていたりします。ものすごく簡単に言うと、「自分で思っているより実際の自分はブス」という証拠を突きつけられるんですよ、写真って(動画よりもね)。その違和感を解消する手段として、今回のヒアル注射は有効でした。

 ここからは、具体的にどういった施術を受けたのかと、施術中・施術後の感想を綴っていきます。

 まずは「どのような顔に形成したくて、そのために何の施術を受ければ良いのか」を確認するため、必ずカウンセリングを受けます。「この顔にするために、この施術をやる!」と自分で決めて来院する患者さんが半数いる一方で、「可愛くなるために施術を受けたいけど、どれをやれば思い通りの可愛さが手に入るのか自分ではわからない」患者さんも半数。私も後者でした。何をどこにどのくらいどうすれば、アゴが自然に普通な感じになるのか……正直わかりません。たとえば、アゴ注入のつもりで来たけれども、カウンセリングしてみたら、「その顔にしたいなら、アゴ注入ではなくてエラボトックスを打つほうが良い」との結論が出たりもするそうです。

東京イセアクリニックのメニューはおおまかに分けると3つで、

1、スキンケア系
2、注入系
3、オペ系

 カウンセリングの結果、やはり「2、注入系」が良いでしょうとの結論になり、ヒアルロン酸でボリュームを出しつつ、梅干ジワを解消するためのボトックスを組み合わせる施術が提案されました。ボトックスでシワ解消してからのヒアル注入でないと、うまく形が出ないかも……と懸念されるためです。さらに「ほうれい線も打ってみたいんです」と伝え、ほうれい線のヒアル注射も試してもらえることになりました。

 ちなみに、アゴの輪郭形成をするには、ヒアルロン酸以外にも、プロテーゼ挿入やレディエッセという選択肢もありますが、オペに踏み込むのが怖いとか、短時間で済ませたい、ダウンタイムを長く見積もりたくないなどの理由を持つ人にとっては、オペに比べて腫れの少ない注入系が人気だそうです。

 レディエッセはヒアルより硬度があり、線を出したいときに使うと良いとのこと。たとえば鼻やアゴをツンと尖らせたい場合は、レディエッセ。私は尖らせるのではなく、なだらかで自然なアゴの膨らみが欲しかったので、ヒアルロン酸を選択しました。

 メニュー内容が決定したところで、施術に伴う痛みや麻酔について説明を受けます。クリーム状の麻酔を肌に塗り、注射針の刺さる痛みを軽減するけれども、完全に無痛というわけではないこと。針への恐怖心が強い患者さんには、歯科治療で使われる笑気麻酔を使いリラックス状態で施術を受けることもできること。むむ、それは面白そう。私は実は注射を打たれるのは得意で、針への恐怖心も薄いのですが、笑気麻酔の経験がなかったので「やってみたいです!」と申し出ました。酔っ払っているような感覚になるそうですが、これは後で少し後悔しましたね……本当に酩酊状態というか、マトリックス状態になってしまったので(後述)。

 カウンセリング終了後、ベッドのある施術室に移動します。今度は担当医師(三苫ドクターにお願いしました)と面接し、施術内容の確認を行いました。施術時間は5~10分程度、施術中はチクチクした痛みを伴うこと、200~300人に1人くらいの割合でヒアルロン酸に対するアレルギー反応を起こす場合があり、もしそうなった場合は溶解注射を打つことで対応すること、内出血の可能性についても丁寧に説明を受けました(施術当日の運動や熱過ぎる湯温での入浴、飲酒は血行を促進し内出血を起こしてしまうため控えなければなりません。ぬるめの入浴はOKです)。また、ボトックスは熱に弱い成分なので、施術後は施術箇所を温めないようにと指導されました。当日から普段通りに洗髪・洗顔・スキンケアもしてOKで、化粧も全然問題なし。2週間後に再来院して、術後の経過確認をさせることも了解です。

 痛みやリスクについて納得できたので、いざ施術。ベッドに横たわり、毛布をかけてもらって、看護士さんがクリーム状の麻酔薬を施術部位に塗り塗り。そのまま麻酔が効いてくるまで15分間、個室にて一人で放置タイムがありました(もちろんナースコールはあります)。保冷剤を患部に当てて冷やしながら待機です。

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麻酔クリームぬりぬり

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親の顔を思い浮かべながら保冷剤あてています

この15分間、家族たちの顔について、考えていました。思えば私のアゴは、家族の誰とも似ていません。アゴのみならず、骨格が全然似ていない。どうして私だけ下顎が小さいのか? 煮干しやするめをかじった記憶はなく、よく食べていたおやつは味付け海苔といもけんぴ。どんな食生活を送れば、下顎が発達していたのかなあ……魚が苦手な子供だったから? ワカメや海苔やひじきは良く食べていたけれど、海草はアゴに関係ないんだね……お父さん、お母さん、弟よ、お姉ちゃんは今から下顎に注射を打ちます。ぐー(わりとすぐに寝ました。ベッドに横になってあったか毛布をかけてもらったら、そりゃ寝ますよね)。

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