
Photo by lawepw from Flickr
6月9日から韓国のソウルで、「クィア文化祭り(コリア・クィアフェスティバル)」が開催されていたことは、すでにお伝えしました。ついでにイベント会場となったソウル市庁前広場のすぐ近くで、反同性愛を掲げるキリスト教系のプロテスタント団体が『ともだち賛歌』に合わせて、妨害行為をおこなっていたこともお伝えしましたね。
そして迎えた6月28日、イベント最終日のこの日はソウルでも、レインボーパレードがおこなわれる予定になっていたのです。そこでワタクシ、28日に合わせて再度ソウルに向かいました!
果たして『ともだち賛歌』は、まだ続いているのか……。ドキドキしながら前回同様、市庁前広場に向かうと、今度はおばちゃんではなく何人もの少女が「同性愛 同性婚 反対」と書いた紙を張りつけた太鼓を叩き、太極旗(大韓民国の国旗)をフリフリしているではあーりませんか! ま、前にも増して怖い……!
少女たちの後ろでおっさんが十字架を掲げていたので、彼らもフェスティバルに反対する団体の信者なのでしょう。しかしクィア文化祭り公式Tシャツを着て脇をすり抜けても、旗竿でしばかれることもなく、私などまるで視界に入っていない模様。彼ら彼女らはマイワールドに没頭しながら、パフォーマンスを繰り広げていました。
反対派を物ともせず
本当に怖い……。今回もげんなりした気持ちでイベントゲートまで向かったのですが、そのすぐ前では抗議者をおちょくるように、彼らを背景にセルフィーを撮る女性がいたり、「キリスト教を代表して謝ります」と言いながら、これまたおちょくりテイストの歌を披露する男性などもいて、物々しいながらもどこかコミカルな空気。
中に入ると、そこにはたくさんの人が! その数およそ3万人(主催者発表の、パレード参加者人数)。私がそうではないように、集まった全員がLGBT当事者というわけではないでしょう。でも韓国にも〈自分らしい生と性〉をお祝いしたいと願い、かつ都合がよく来れた人たちがこんなにもいたのです。なんだかジンと来ちゃう……。