社会

反同性愛団体の妨害に屈せず、ソウルのレインボーパレードが大成功に終わる

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 4月の東京レインボープライド同様、いくつもの団体が出展していたので見学していると、『히끼호모리』と書かれているブースを発見。ひ、ひきホモり!? 「日本のひきこもりとホモで、ひきホモりよ~」と、全然ひきこもってないコたちが説明してくれ(しかし残念ながら、イマイチ彼らのコンセプトがわからず)、局部の位置に指を入れて使うデザインの、ナイスなうちわをプレゼントしてくれました。

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ひきホモりの皆さん

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うちわもいただきました

各国からも温かい声援が

 さらに歩みを進めると、バラク・オバマとミシェル夫人の立て看板を発見! ちょうど2日前の6月26日に、アメリカの連邦最高裁判所は、同性婚を認める判断をしたばかり。このふたりも平面になって祝福しに来たのね~、と思って眺めていると、大使館職員の女性から「まいど! おおきに!」と、なぜか関西弁で声をかけていただきました。

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オバマ夫妻もバーチャル参加!?

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バイキング帽をかぶってごきげんだったのは、フィンランド大使館の関係者

 なんでも以前は、大阪の総領事館に勤務されていたのだとか。他にもベルギー大使館やフィンランド大使館などの、陽気な職員とその関係者がずらりとそろってイベントを祝福していました。でも残念ながら日本大使館関係者は、誰ひとりとして見当たらない。こんなときこそ参加すれば、日韓の相互理解が深まると思うんですけど……。

韓国のレズビアンの苦悩

 ぶつくさ言いながらある一角にさしかかると、なにやら人だかりが。『보지파티』、つまり“まんこパーティ”という名のブースでは、例の日本では事件化されたアレをかたどったアートを、ばっちり展示しているではありませんの!!!

 前回の記事を読んだレズビアンの友人から「韓国ではゲイはオープンにしても、レズビアンでカミングアウトをしている人は少ない気がする。その背景を知りたい」と言われていたので、このサークルの関係者で、レズビアンをカミングアウトしている方にお話を伺いました。彼女は周りの人の理解があったからカミングアウトしたけれど、韓国のレズビアンサークルの中では、カミングアウトには否定的な人が多いのだとか。そもそも、カミングアウトをする習慣そのものがないのだそう。

「多くがカミングアウトをしていないから、どんな差別を受けるかはわからない。だから具体的な恐怖があるというより、なんか怖いという漠然とした恐怖から、カミングアウトをしないのではないかな」

 またこの方は、フェミニストとしても活動をしていると教えてくれました。

「韓国で昔はフェミニストへの攻撃もあったけれど、考え方がいい方向に変わっています。かつて女性の権利は毀損されてきたけれど、それを勝ち取るためには自ら行動しなくては変わらないという輪も少しずつ広がっています。保守的な意見もある反面、フェミニストへの理解が広がる面があるんじゃないかな。だってこれだけキリスト教系団体の抗議があるけれど、それがクィア文化祭を有名にするきっかけになったわけですし」

 とかく日本よりも男尊女卑が激しく女性が虐げられているというイメージで語られる韓国でも、女性が自由に生きるために声をあげ、アクションを起こしている。それがわかっただけでも、ここに来た価値があった気がします。

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