社会

同性カップルも携帯電話の「家族割引」適用! 利用しやすいキャリアを検証

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 KDDIについては「家族割引」を使用するにあたっては、下記の条件のいずれかを満たさなくてはいけません。

・同一住所にお住まいで、かつ、同一姓であれば添付書類は必要ありません。
・同一世帯で姓が異なる場合、健康保険証 (有効期限内) もしくは住民票 (続柄記載) が必要となります。
・単身赴任などで同一住所にお住まいであることの確認が取れない場合、遠隔地用健康保険証 (有効期限内) が必要となります。
・遠隔地用健康保険証に割引適用となる家族全員が記載されている場合「遠隔地用健康保険証」1通
・家族全員が記載されていない場合「遠隔地用健康保険証」1通 +「健康保険証」1通
・上記以外の親子 (義理を含む) の場合「戸籍謄本」
・上記以外の親子 (義理を含む) の場合…家族関係を証明できる「戸籍謄本 (発行日より3カ月以内)」または「家族割」相手のご本人様確認書類 (コピー可) +「家族割」相手の「家族関係申告書」が必要となります。
au家族割より

 このように、「同一住所かつ同一姓」でない場合は、なんらかの書類が必要となります。「健康保険証」以外の書類は、発行に手続きの必要なもので、「家族割引」契約をするためには時間とお金となる仕組みになっています。

 しかしソフトバンクで「家族割引」を利用する際に必要なものは「ご家族または同住所であることが確認できる、それぞれの本人確認書類」のみとなっています。そして親族関係を示す等級(親等)数についての条件が設けられていない。つまりソフトバンクの仕組みはもともと、同棲している同性カップルは、(法的な意味での「家族」でなくても)運転免許証などの本人確認が可能な書類が揃っていれば、全国のどこででも「家族割引」を使用できるようになっていたということです(家族割引に申し込む際の「家族」の条件を教えてください)。

 ドコモ、KDDIの場合、10月に渋谷区が同性パートナーシップ証明書を発行するまで家族割引サービスは利用できませんし、渋谷区の住民に限定されています。そういう意味ではあまり功を奏さないものだといえます。今回は「家族割引」の仕組みを大幅に変えることができなかったのかもしれませんが、「より多くの方に利用してもらうため」「性的少数者の権利保護を考慮」するのであれば、少しずつ仕組みを変えていく可能性もあるでしょう。またソフトバンクについても、現行の仕組みで同性カップルも「家族割引」が利用できることを周知することや、各店舗が正しく対応するように指導する必要もでてくる可能性はあります。

 このように「家族」のあり方が多様に広がっていくことは大歓迎です。そして企業がこうした動きに呼応することで、腰の重い政府を動かすことも可能かもしれない。「家族割引」を利用したい同性カップルの方は、検討されてはいかがでしょうか?
(水谷ヨウ)

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