社会

何が問題かわかっていない、いじめと女性蔑視を誇らしげに語った議員たちの対応

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なにが問題なのかわかっていない

 批判すべき点が複数あります。

 中川議員は「今なら完全ないじめ」といいつつ「あっけらかんとしたもので、いじめとは思っていなかった」とも発言していることから、「いじめ」をしていたという自覚が当時も今もない点が問題ですし、「いじめられている方も弱くなっている」という発言は、「いじめられる側に問題がある」と考えていることの証左になります。また熊田議員が女性蔑視を内面化していることが、「産休補助でみえた若い女性教師が生意気」という発言から見て取れます。

 もし両議員が、過去の経験を反省的に「こうあってはならない」という文脈で話をしていたら、これほどまでには炎上しなかったかもしれません。しかし彼らは、むしろこうしたエピソードを武勇伝として誇らしげに語っている。おそらく「問題になる」ことなんて考えてもみなかったのでしょう。

 また謝罪内容をみても、中川議員は「自分はやっていない」「いじめと思っていなかった」から問題ないと考えていて、なにが問題とされているのかわかっていないようです。「誤解が広がった」から削除したようですが、広がっているのは中川議員の偏った価値観でしょう。

 熊田議員にいたっては、ただ「不快な思いをされた」方に謝罪するのみで、具体的な批判内容やそれに対する考えを表明していません。「とりあえず謝っておけばいい」という態度は議員として相応しくないと思います。

こんな議員に「いじめ」や「女性」について議論されたくない

 百歩譲って彼らの持つ価値観を批判しないにしても、「発言したら問題になる」程度の感覚すら持ち合わせていないことに不安になります。こういう議員が、様々な政策を決めていくわけですから。

 6日には、次世代の党の江口克彦参院議員が、よりによって女性活躍推進法案を審議する参院内閣委員会で、「女性は相手によってセクハラだとか、セクハラじゃないとか言ってくる」「女性社員は管理職になっても扱いにくいところがあると思う」と発言していたことが話題になりました(スポニチ「「女性、扱いにくい」次世代・江口議員 国会で配慮欠く発言」 )。

 江口議員は取材に対して「自分の会社経営者としての経験を基に、男女差別やセクハラはいけないと言いたかったが、誤解される表現があったならば不徳の致すところだ」と釈明になっていない釈明をしているようです。

 「問題発言」どころか、何が問題であるのかもわからない議員が、いじめや女性の社会進出について、有意義な議論を行えるとは私にはまったく思えません。次の選挙まで、記憶に留めておきたいものです。
(門田ゲッツ)

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