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NMB「処女です」宣言の不気味。他人の処女性を期待することのバカさ加減に、どうして気付かない?

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 峯岸みなみが、白濱亜嵐(22)の自宅へ宿泊したことを週刊誌に撮られて、丸坊主となり「AKBに残りたい」と謝罪動画をYoutube公開した時には、さすがに非難の声が大きくなった。国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子弁護士は、「言うまでもないけれど、そんな個人の自由を禁止する就業規則があったら人権侵害で違法・無効であることは明らか。懲戒処分など認められないでしょう」「日本の男社会が若い女の子を本当に蔑視し、人権を軽視し、性を商品化し、虐げている」と痛烈に批判した。一方で、AKBファンを公言しまくっていた漫画家の小林よしのり(61)は、峯岸の丸坊主動画について「なんというかもう…素晴らしい みぃちゃんのAKB48に残りたいという執念と覚悟を、 女の命である髪を切ってまで表した態度に感動した」と絶賛ブログ記事を書いている。「恋愛禁止は人権侵害」vs「アイドルなら恋愛禁止は当然」。どこまでも気持ち悪い。

 芸能界で有名になるためには、様々な努力が必要だ――そんなストーリーが、2015年の今も日本中で信じられている。だから芸能界の女性は(あるいは見目麗しい男性も)、肉体の誘惑によって権力者を篭絡し、舞台をのし上がるのも珍しい話ではない、と。前出の伊藤弁護士の苦言に対して、ナインティナインの岡村隆史(45)はラジオ番組内で「芸能界というのは汚い世界。アイドルがデビューする時には、事務所から恋人と別れさせられる。みんな、そういう世界であることを承知の上で入ってきている、アイドルに人権なんてない」と反論していた。その人権のなさを問題視しているのに、「こんなバカげた職場環境を是認していて良いのか?」と問題提起しても、内側にいる芸能人や芸能プロダクションやいわゆる業界人の彼ら彼女らは、「こういう世界だから」で済まそうとしてしまう。

 そもそも、大々的に処女性を商品化してビジネスにする手法が横行していること自体、批判されて然るべきなのに、である。

 アイドル自身も、渡辺麻友のように「私はアイドルだから、恋愛してはいけない」などと考えないでほしい。処女だから応援する、非処女だから応援できない、などと品評されている状況は、彼女たちにとって本当に少しも気持ち悪くないのだろうか? 有名になるためのステップとして、無礼かつ性的な不特定多数の視線を受けることを我慢する必要が本当にあるのだろうか?

 

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