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ハイスペ男にとって「妻との行為は気持ち悪い」? 悪びれないVERYの「妻だけED」男たちアゲイン

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 最終的に彼らが「男は40歳過ぎに急激に人間として成長する。それに奥さんがついていけなかったり、取り残された気持ちになったりするのでは?」と謎のまとめに入ったのも驚いた。な、何を言っているの? 奥さん側としては、家庭を放棄され続けた不満と不安がついに抱えきれなくなるのが40過ぎ、だったのではないだろうか。やはり最後の最後、離婚の瞬間まで、通じ合えない夫婦は通じ合えないものなのだろう。

 欄外にある2本のコラムも凄まじい。『できる男は不倫する』(幻冬舎)の著者・松岡宏行いわく「男同士の飲み会では、愛人とのセックスは自慢になるが、妻とのセックスはむしろ恥ずかしいこと。結婚10年後も妻とのセックスが楽しみだなんて言ったら、おそらく変態扱いでしょう」。そういう価値観の男ばかりが集っていない場所もあると思うけれど、それがどこにあるのかはわからない。いたずらにVERY妻の男性不信が煽られるばかりだ。同ページを企画した男性編集者のコラムは一番破壊力が強かった。

『極論ですが、妻とセックスしているのは「モラハラ系」か「DV系」、という「偏見」が男にはあります、妻とセックスしているのは負け組、という意識もあり』

 そんなに妻とセックスしたくないなら、結婚するときにその旨をお伝えしておけばいいのに……。妻には「君とセックスしたくない、なぜならかっこわるいから」なんてさすがに言わないが、本音ではそう思っているとしたら、そこまでコケにされて、生活費や子供のためにその夫の妻であり続けなければならないなんて地獄でしかない。

 もちろん痴漢と同じで、すべての男性が「こう」なわけじゃない、Not All Menだ。家庭と仕事を両立させる男性はいるだろうし、妻とずっとセックスしたい男性も、不倫カッコ悪い派の男性もいるだろう。でもバリバリ働いて昇進していくハイスペ男性の一部はこんなふうだということだけはわかった。この特集全体をそのまま読むならば、浮気できない男は甲斐性なしで、妻とセックスする男は意気地なしだという価値観を持つ「漲ってる男性」=高収入ハイスペ男ということになる。ハイスペ男子狙いの女性の皆さんは、こうした危険性をよく自覚したうえで「私の彼は違う」と盲目的に信仰を募らせたり、己の審美眼に自惚れたりせず、「カネや地位と結婚するのだ」と覚悟して挑むのが良いだろう。

 『VERY』は一時期、「夫にもっと愛される妻になりたい」というスローガンを掲げていた時期もあったと記憶しているが、「夫のことはもう放っておいていいから、私たちは子供も仕事もオシャレも楽しんで気分良く生きましょう~♪」というのが今の『VERY』なのかもしれない。今号のファッション特集キーワードは『卒業』。そういえばゲスの極み乙女。の川谷絵音がベッキーとの不倫に際して本妻との「離婚」を「妻からの卒業」と言い換えた(離婚届けは卒論)ことが話題になった。仕事によりそこそこの経済力さえ持てればいつでもVERY妻は夫からの『卒業』を果たしてしまいそうだ。

(下戸山うさこ)

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