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「俺、コンドーム着けると萎える」という男はどうすればいい?  泌尿器科医と考える包茎と避妊、そして性教育

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ーー女性にとっても、パートナーの包茎は他人事じゃないということですね。ただ、「相手の心と身体を思いやってコンドームを着けましょう」といったところで、男性にはぜんぜん響かない、という実感があります

「そんなことを考えてセックスしている男なんていませんよ!(苦笑) それどころか、『俺、コンドーム着けると萎えちゃうから』といいませんか?」

ーーあれ、最低ですよねぇ。「俺を愛しているなら、俺の快楽のために、望まない妊娠と感染症のリスクにさらされろ」といっているも同然。もはや脅しです。

「そうはいっても、日本は先進国のなかでコンドームの使用率は高いんです。なぜかというと、買いやすいから。平均収入に対するコンドームの価格は、とても低いです。ただ、いまはコンドームを着けなきゃという意識がどんどん下がりつつあるように見えます。それもこれも、男が『萎える』からですが、これは彼らにとっては動かしがたい事実なんです。セックスにおける男のいちばんの目的は射精ですが、次が征服欲を満たすことです。コンドームはそれを阻害するもの。『相手を思いやる』というのも、征服欲の対局にあるものなので、男たちの欲望そのものが抑えられるんですよ」

着けない男に、着けさせるには?

ーーでは、男性にコンドームを着けさせるにはどうすればいいのでしょう?

「『子どもができたら、あなたの責任よ。結婚できるの? 子どもを養っていけるの?』といえば響く男性もいます。僕自身も、結婚前には『いま彼女を妊娠させても、責任はとれない。国家試験どころじゃなくなるし、俺の人生が大きく変わる』と考えて、慎重に行動していました。彼女のためじゃなく、あくまで自分のため。ここまで考えるには高度な想像力が必要ですが、いま若者たちの先を読む力、考える力が落ちています。俺の快感が満たされるというストーリーは頭で描けても、それによって女性が妊娠しするというストーリーは描けない」

ーーそれは、学校の性教育などでフォローできるものではないのですか?

「これはもう性だけの問題ではありません。文科省は性教育に力を入れていて、20年前と比べると格段に進化しています。教科書にはコンドームの写真が載っているし、指導要領も充実している。けれど、僕は全国の学校に講演に呼ばれるとそういった内容に触れず、まず教員に対して『性の云々を教えるのではなく、子どもたちの考える力を育んでください』とお願いします。僕は〈カーリング子育て〉と名づけたのですが、カーリング競技のように子どもが進む先の障害物を払い除き、思いどおりのところにピタッと進ませようとすると、子どもは何も考えられなくなります。そういう子たちに、『女性の心身が傷ついたら』『俺が父親になったら』という想像をしろといっても無理ですよ。考えるためには、友だちを作る力、コミュニケーションをとる力を、まず育まなければ。もともとセックスやコンドームは先生たちにとって教えづらいことなんです。そこは、僕が説明します」

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