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母親たちが匿名で吐き出す誰にも言えない話「育児に向かない、8割義務」

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Photo by John Bolland from Flickr

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 前編に続き、母親たちの「本音」トピを紹介していく。育児は聖域のようなもので、「子供を愛さない親なんていません!」とばかりに、無条件に母親は子を慈しみ育てるものとされているが、いざ自分がそうなってみると、「やばい、慈しむこと出来ない……!」と知るに至り愕然とする——そんな母親たちが存在しないとどうして言えるだろう。いるんです、そこここに。

「育児に向かない…愚痴です」

 トピ主(年齢不明・女性)には6歳の子どもが1人いる。ワーキングマザーのようだが、自己紹介もそこそこに胸の内を明かし始めた。

「自分はつくづく育児に向いていない、子どもはかわいいし罪はない、でも自分は子を産むべき人間ではなかったと時々思います。こんなこといっても仕方ありませんが、人生やり直せたら子どもは作らなかっただろう。と。
子はかわいい、とは思うけれど、自分の中では8割方義務でやっているような感じ。一緒に遊ぶのも面倒、買い物も子どもがいると余計な神経使って疲れる。
一応、ママのこと好きと言ってくれる子どもに理由をきくと、ごはん作ってくれるから、おもちゃ買ってくれるから、など物理的な理由ばかり。義務感で育児しているから当然ですね。
子どものいない人生か、出産か散々悩んだ挙句に30代後半で1人は産んでみるかと、重い尻を持ち上げての出産・育児。
生活は激変。仕事もできることが限られる。そんなこと産む前から分かっていたけど、それを超えるほど育児がよいとは思えない。
悩みの種は、子の成長とともに変化するだろうけど、少なくとも10年以上は縛られ続ける。莫大な教育費とともに。
よかったことは、自分自身の経験値が上がったこと。子持ちの気持ちも理解できるようになったこと。
でも、毎日不満ばかり。毎日楽しくない。
そうはいっても子どものいない生活に戻ることもできないのだから、今の生活で自分の気の持ちようを変えるしかないのに、愚痴ばっかりでこんな自分も嫌になる」

 酷い母親だと言われることを恐れて周囲には言ったことのない気持ちを吐き出したトピ主。愚痴トピなせいか、トピ主レスはないが、筆者もトピ主と近い年齢で、似た思いから出産に至ったので気持ちがすごくよく分かる。多くの働く女性は、出産を契機に仕事の取り組み方も生活も夫との関係も変わってしまうのではないだろうか。

 ひとつ前のトピでは「子育てより働きたい」トピ主への批判も多かった。だがこちらのコメント欄には共感や励ましが相次いだ。

「私もたまにそう思う事はありますよ」

「面倒と思っても投げ出してない自分はよくやってる!と自分をねぎらう時間を作ってもいいんじゃないでしょうか?」

「私は赤ちゃんが生まれた翌日、ただひたすら濁りのない瞳でジーッと子どもに見つめられて(視覚的には子どもには目鼻ぼんやりしか見えないらしいですが)なんてものを産んでしまったんだと動揺しました」

「子供は可愛いけど、面倒な気持ちが勝る、そんな感じで4年目です。そんな自分だけど、虐待もネグレクトもせずきちんと育てているので、それで十分だと思います」

 “なんてものを産んでしまったんだ”というコメントは生々しいが、その気持ち分かるわぁ〜。また「次に生まれ変わったらもう子供は産まない」というコメントも複数あった。

「ひとつ言わせていただくならば 育児に向いてる女性なんて、この現代にそんなにいるかしら?女性の選択肢が多岐に渡るようになり 自由に選べる代わりに、迷いや後悔も増えているのかもしれませんね」

 そうかもしれない。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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