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寿退社で専業主婦を願った女性が、同棲を解消せざるを得なくなって

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Photo by Alan Turkus from Flickr

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 内閣府による「平成26年版男女共同参画白書」に示されているデータによれば「昭和55年以降、夫婦共に雇用者の共働き世帯は年々増加しており、平成9年以降は共働き世帯数が男性雇用者と無業の妻から成る世帯数を上回っている」という。つまり専業主婦世帯の数が減ってきており、共働き世帯が増加している。結婚や出産後も、仕事を継続したい女性(あるいは経済的に片働きは厳しい世帯)が、それを実現しているということか。しかし一方で、「結婚したら仕事を辞めて専業主婦になりたい」と切望する女性もいる。1月に発言小町で大いに盛り上がったトピを紹介したい。釣りのニオイもプンプン漂いまくっているが、コメント欄は湧いた。

「専業主婦になりたいです」

 トピ主のミユ子(28歳女性・事務職・残業なし・年収350万円程度)は、同棲している彼氏(年収550万円程度)との結婚に向けた話し合いで揉めているという。というのも、トピ主が「結婚したら仕事を辞めて専業主婦になりたい」と言ったら、彼氏に反対されてしまったから。トピ主は彼氏の現在の年収、そして「あと5年もすれば年収は750万円になる」という彼氏の言葉から、自分が仕事を辞めても家計は問題ないと考えている。ところが彼氏は「子供や老後の貯蓄をするために、正社員として共働きをしてほしい」と言っているそうだ。

「同居は1年半になりますが、彼は家事をたくさん(6~7割は彼です笑)やってくれています。これからもそれを続けるから、と言ってくれてはいるのですが、働くのは精神的・体力的に追いつめられるので、退職したいというのが本音です。もちろん、退職したら私が全ての家事を担当しますし、パートにも出ます」

 というわけで、トピ主は仕事から逃げる目的で寿退社を狙っている様子。彼の年収アップも見込めるため、「貯蓄も少しずつできる」と、ますます専業主婦願望は募るばかりのようだ。『この彼に対して、どうすれば「心配しすぎだよ!」と説得して安心させてあげられるか?』という相談だ。

 コメントには「価値観が合わないので別れた方がよい」というコメントが多めについた。「東京近辺在住でその年収では冷やかしとかではなく専業主婦は正直難しい」「結婚してすぐに専業主婦になっても暇」など現実的な意見も並ぶ。「お母さんが専業主婦でそばに居てくれるのが子供にとって最高に幸せなことです」といった意見は少数派だ。

 「心配しすぎだよ!」などという楽観的なコメントは書き込まれないまま時は過ぎ、トピ主レスでその後の進展が報告された。

トピ主の彼氏は「ライフプラン表のようなものを作っていて、そこに私の希望を入れていきました」という。この作業により、“子供2人大学まで、家は戸建て、趣味、老後など”とトピ主の希望を実行するとなれば、トピ主が専業主婦になってしまうと貯蓄面でのライフプランが成り立たなくなってしまうことがはっきりわかった。しかしトピ主は折れず、「それでも私の辛さを分かってほしい」と主張。彼氏は「ミユ子が専業主婦になりたいのは分かった。ただ、あと1回だけでいいから、今日の話を踏まえてもミユ子が専業主婦になることを譲れないか、明日までにもう一度考えてほしい」と再考を促し、翌日また話し合いが行われることに。

 このレスに、「貴方が専業主婦は譲れないと言ったら、彼氏はお別れを選びそうな気がします」といったコメントも寄せられた。うん、危ないと思う。そして翌日に書き込まれたトピ主レスでは「私が『専業主婦は譲りたくない』と話したら、彼が折れてくれました!!!!!!『ミユ子がそこまで言うのなら、もう何も言わないよ』と言ってくれました!!!!!」と、喜びの報告がなされた。さらに「皆さんのアドバイスを取り入れて、『妊娠するまでは働く』という譲歩はしましたが、『妊娠したら必ず退職させてくれること、そして、以降は専業主婦でいさせてくれること』という条件も付けました」と、時期については譲歩したが妊娠したら絶対に専業主婦にさせてもらうことを約束したというのである。でもこれ普通に考えて、彼女に働いてほしい彼氏だったら“絶対妊娠しないようにしなきゃ……”って思うとこじゃないですかね?

 コメントでは「彼は別れを考えている」「それを最後通牒というのですよ」など、再考を促した時点で彼はすでにトピ主の返答いかんでは別れることも視野に入れているという指摘が続々と寄せられる。楽観的なトピ主との差が激しい。そして案の定……。

「皆さん助けてください…。彼から同棲解消を切り出されました…。もう何も言わない、っていうのは、もう諦めたという意味だったみたいです。1年半も同棲したのにありえないです…」

 トピ主は同棲解消を告げられてしまった。イコールお別れを告げられたと考えてよいだろう。彼は「ぬけてるけど、天真爛漫で明るくて自由なミユ子が好きだ。でも、これからは恋愛ではなくて結婚。ミユ子の楽しそうな顔を見てれば家事も仕事も苦にならない。でも、これから一緒に未来を築いていける気がしない」とトピ主に伝えた。

 トピ主は“さらに譲歩”して、「子供は一人で大学まで公立。大学は奨学金。借家で良い」と彼氏に食い下がったが、逆に「子供より、家族の形より、何より自分のことしか考えられないのは今後のために改めた方がよい」と強い口調で諭されたという。これを受けて“最大限の譲歩”をしてトピ主は「子供が生まれても共働きをする」と翻意を示したが、「とにかく、もうこのことについて話したくない」と拒絶され、二人の関係は終わった。

それにしてもミユ子、なぜそんなに早く専業主婦になりたかったのだろうか? トピ主は「これから私のダメなところを直していけば、まだチャンスはありますか?」と問いかけているが、このトピは一旦閉められた。そして間もなく……。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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