連載

寿退社で専業主婦を願った女性が、同棲を解消せざるを得なくなって

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「専業主婦になりたいです part2」

 続編のトピが立った。結局、彼氏の気持ちは変わらず、トピ主は一緒に暮らしていた部屋を出て行くために荷造りをしている。近々退去するが、自分を変えるために2つのことを実行すると宣言した。

「1つは家事修行です。いったんは実家に帰りますが、一人暮らしをすぐに始め、一人で家事を完璧にこなせるようになりたいと思っています。もう1つは転職です。ずっと働きたいと思える場所に移ろうと思います。お給料は下がってしまいますが、私のやりたいことであれば、ずっと働いても辛くないと思えると考えているからです」

 結局、専業主婦になりたかった理由が明記されないままだったが、現職がもともと望んでいた職種ではなく「辞めたい」気持ちが募ったことで結婚に逃避していた可能性が高そうだ。こちらのトピには、トピ主がなりたかった専業主婦たちをはじめとして、多くのコメントが寄せられている。どれもなかなか興味深い。

「専業主婦希望なんでしょう? だったら『専業主婦でいい!』っていう人を探せばいいだけよ。何かここでは、働かないなんて有り得ないみたいに言われているけれど、私も専業主婦希望でしたよ。器用ではないのでね。働きながら家事もきちんとこなす自信なんてなかったから。主人も同じ考えの人でしたので専業主婦を通しています。ただ、専業主婦=楽 ではありません。家事に終わりはありませんから」

「同情しない意思の強い彼。別れて良かったと思います。あなたがどんなに頑張っても無理です。まず彼は結婚に向いてません。彼は一人ですべてやっていけるタイプ。結婚しないで良かったと思います。これからこの手の家事を完璧にできる結婚を望まない男性が増加すると思います。子供さえ望まなければ、女性と結婚するメリットは何もない。老後は離婚と慰謝料目当ての頼りにならない妻より資産と福祉でどうにかなる。妻を信用したらせっかく稼いだ金がパー」

「共働きをしていても、病気などで働けなくなる場合もあるのです。将来何があるか分からないので、2馬力の方が安心でしょう。家計簿つけたり、将来設計していたり、作りおきのお惣菜があったり……随分とマメな彼ですね。聞いた事がないくらいマメな男性で驚いています。でも、様々な事に細かくて、生活するのは窮屈になりそう。別れて正解だと思います」

「私も出産に逃げたクチです。ここを見てる女性陣も専業主婦に逃げたい人、逃げた人はいっぱいいるのでは? 女性は結婚や出産で逃げ道があるから逃げたくなっちゃうんですよね。私はスタミナがないので仕事に行くのが苦痛で、早く妊娠したかったです。でも、実際出産して、家事をしてるのに自由になるお金が少なくなって、家にこもって誰も褒めてくれない。だから(今度は)仕事に逃げました。人よりスタミナがない分グダグダに疲れて辛い時もいっぱいあるけど、エステにもマッサージにも使えるお金があるのはやっぱり幸せです。お金持ちと結婚するならそんな心配はいらないでしょうけど(笑)」

「私は元彼氏さんも自分の意見ばかり言って、トピ主の言葉に耳を貸してないと思うよ。あれだけ年収があるのに、何で女の稼ぎを当てにするわけ? 専業主婦を夢みたっていい年収です。元彼氏さんは一体どれだけトピ主のお金を貯め込むつもりだったのか? 元彼氏さんは、ただの甲斐性なしです。家計簿つけたり、料理にマメだったり、将来設計をしたりと堅実そうだけど、悪く言えば、お金に細かくて堅苦しい男。結婚後にトピ主が自由に使えるお金はありません」

「あらかじめ言っておきますが、私は専業主婦が悪いとは思いません。2人で話し合いの上、双方が納得すればかまわないと思っています。彼はトピ主さんと話し合いの上、別れを選んだ。しかも、いきなりではなく、ライフプランを具体的に示し、もう一度考えて欲しいとも言いました。その上で、トピ主さんは『そこは譲れない』となり、それで彼は『やっていけない』と結論を出したわけです。トピ主さんの年収が彼は大事という意見もありました。トピ主さんの収入が病気やリストラで途絶えたとしても、彼はトピ主さんを支えたし、その覚悟があったと思います。
では逆の場合では?
トピ主さんの文を読んだ限りでは、彼を支えて行こうという気概は微塵も感じられませんでした。彼がトピ主さんと別れを決断したのは、専業主婦を希望したからなのではなく、自分の事しか考えていなかったからだと思いますがね」

「私が思うに あなたと今の仕事が合わない、辛くて嫌な仕事(仕事仲間)だから、専業主婦になりたいという希望に直結したのでしょう。彼氏との出会いが数年前だったら、または数年後だったら、あなたが別の仕事場にいたら 別れることもなかったと思います。職場に縁がなかったあなただから逃げ道を探しただけ。そして彼はあなたを誤解したのだと思います」

「彼の考え方も『自分本位』ですよ。トピ主さんが仕事を辞めたいと言ったら、普通は心配するよ。私は夫が追い詰められて退職を希望したとき、後押ししたし無職期間を支えましたよ。夫婦ってそういうのでしょう? 私が感じたのは、もし、彼から『仕事辞めて休みな』と言ってもらったら、彼の希望を知っているから、ずっとはやめないで、いずれ転職先を探したような気がするんですがね。あなたが欲しかったのは、彼があなたの苦しさを理解してくれることだったのではないかな?」

 最初のトピではトピ主に対する非難がほとんどだったが、こちらでは「彼氏も彼氏」といったコメントがやや増えた。最後のコメントは、一理ある。どうしてトピ主がそんなに仕事を辞めたがっているのか、ライフプランよりもそこをもう少し話し合った方がよかったのではないだろうか。

 個人的には、いま勤めている仕事に全く魅力を感じていないタイミングで結婚話が出たとしたら、専業主婦に気持ちが傾いてしまう……ということも理解できないではないが、専業主婦は専業主婦で、とても大変な仕事だ。夫を気持ち良く仕事に送り出し、家事育児もしっかり、ご近所付き合いはソツなくこなし、夫の収入だけで家族がやっていけるようにやりくりをする……さまざまな能力が必要となる。親兄弟の介護や同居もあり得る。家によって「専業主婦のやること」の範囲は無限に広がる。とても、逃げ場所にするような仕事ではない。何を選択しても、人生何が起こるかわからないものなのだ。

 で、何が起こるかわからないからこそ、収入面で夫にのみ依存するのは危険だ。小町でも夫が突然亡くなってしまったというトピや、突然夫が不倫に走って離婚を切り出されたというトピもたびたび目にする。そうした不測の事態に備えて、保険だったり法的保護(財産分与や慰謝料など)もあるわけだが、筆者としてはいつ何が起こってもよいように、女性も仕事は続けていた方が安心だと考えている。読者の皆さんの中にも、寿退社願望がある方はいらっしゃるだろうか?

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