社会

男性の育児休暇取得率はたったの2.3% 宮崎議員の不倫騒動を跳ね返さなければならない

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 男性は外で働き、女性は家で家事・育児を行うという性別役割分業は既に古く、女性も当たり前に働けるようになり、男性も家事・育児を行えるようになることが理想とされている社会のはずです。少子化が問題視されて長い年月が経ちました。いい加減、これまで女性に押し付けてきた育児に男性も参加する必要がありますし、男性のものとされてきた仕事に、女性があたり前に就労できるようにしなくてはいけません。

 しかし男性の育児休暇の取得率は女性に比べて段違いに低いのが現状です。「平成26年度雇用均等基本調査」では、平成24年10月1日から平成25年9月30日までの在籍中に出産した女性のうち、平成26年10月1日までに育児休暇を開始した女性は86.6%、同期間で配偶者が出産し、育児休暇を開始した男性はたったの2.3%でした。男性が育児休暇を取得できていないことが明確に数字で出ています。現状は理想に程遠く、女性は子を持つといまだ働きにくく、男性もまた家事・育児に参加しにくいのが現実なのです。

 民間企業に勤める男性が育休を取得することと、国会議員が育休を取得することは意味が異なるのかもしれません。会社員と違い、国会議員は国民に委託されている身ですから、育休取得中は、その議員に投じられた票が一時的に死んでしまうことになります。そういう意味では議員が育休を取得できるようにするには、制度的な工夫が必要となってくるでしょう。そしてそうした工夫は、他国ではすでになされています(参考:事故扱いされる議員の「育休」。議員はスペシャルでなければならないのか? 怒れる女子会@越谷)。

 しかし、日本では、どのような工夫をするか、議論するレベルにすら達していません。育休は自身のためだけではなく、パートナーや子供のために取るものであり、「仕事をサボりたい」からでも「不倫したい」から取るものではないのに、「議員は育休なんてとるべきではない」というレベルに留まったままです。

 これほどまでに男性の育休取得率が低いわけですから、どこかでブレイクスルーが起きなければ現状が変わることはないでしょう。加藤一億総活躍担当相が述べているように、国会議員が先頭に立って育休を取得することが、国の態度を示すよい機会になったはずです。それなのにこの騒動……非常に残念でなりません。宮崎議員のFBには「これで育児休暇がとりにくくなってしまった」というコメントが複数ついていました。今回、FBのコメント欄が荒れている中には、宮崎議員に期待していた有権者がいたのかもしれません。彼の不倫という行動が、「男性の育児休暇の取得に賛成だ」という方にとって大きな逆風になることは間違いありません。であればやはり、今こそ声を大にして、男性の育児休暇取得の必要性を説いていくことが重要なのだと思います。
(門田ゲッツ)

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