『くちびるにヒアルロン酸』……まるで工藤静香の歌のような響き。
「ちょっと待ってよ ね~ぇ~」と歌いたくなるのを堪えて、行って参りました、今回は念願の、唇にヒアルロン酸を注入する記事でございます。
なぜ念願の……かと言いますと、私は顔面のパーツ全体のバランスとして、口自体が小さくて唇も薄いので、厚めの唇やプルンとした唇に憧れがあるからです。
これまで、エラのボトックスやおでこのシワ防止、涙袋のヒアルロン酸注入をやってきましたが、実は初回のカウンセリング時に、稲見先生ははっきり、こうおっしゃっていました。
「山ちゃんさんは、目の上をいじるよりも、目から下をいじった方が顔が変わる。」
あ、やっぱり!?
私は目の下から口までの距離が長いです。
ほっぺの空白が長いのです。
目も寄り気味で、頬骨も張っているので、より頬の空白感が強調されるというか。
ざわちん的な空白感というか。

空白感……おわかりいただけただろうか?
なので、自分の顔を鏡で見ながら
口がある位置を全体的に上に移動できたらいいのになぁ……なんて前々から思ってはいたのですが、口自体を移動するのは不可能。
鼻の下を切って短くして縫う手術(鼻下短縮術、リップリフトとも呼ばれている)をやるか、上唇を厚くして目の錯覚で頬が短くなったように見せるかのどちらかなぁ……と考えていました。
また、単純に厚めの唇に憧れがあるので、
「次は、唇ヒアルにするぞぉぉぉぉぉ!!!!」なんてワクワクしていました。
ですが、唇ヒアルをやるにあたって、ひとつ懸念事項が。
数年前に読んだ『姉ageha』では、数々の美容整形をしているであろう読モが
「唇の注入は痛くて途中でリタイアしてしまった」
と告白していたのです。そ、そんなに? リタイアするほど?
私よりも明らかに整形体験豊富な人がリタイアするって……
どんだけ痛いねん! と恐怖で身震いしたことを忘れられません。
それほどその記事はインパクトが強く、私に恐怖心を植え付けました……。
しかし、医療の世界は日進月歩。
常に進化を続けているわけですから、数年前と今とでは「痛み」の度合いも段違いになっているのでは? 痛みを軽減させる画期的な方法が登場していたり、先生のテク次第ではたいして痛くなかったりもするのでは?
確かめるつもりで、今年一発目の東京イセアクリニック銀座院へ。

また来ちゃいました。
今回も稲見先生が私の担当をして下さいます!
――以前、稲見先生は「山ちゃんは目から下をいじった方が変わる」「上唇が薄い」と仰っていました。実は私はずっと前からぷっくり唇に憧れているので、今回は唇をボリュームアップしたいです。顔の中心を変えると印象が変わると言いますし、今回は中心線にある唇をいじりたいと思いまして。
稲見「上唇にボリュームが少ないので、ふっくらさせるのはいいと思いますよ。アップさせる方法としてはまずはヒアルロン酸がいいと思います」
――他にも方法があるんですか?
稲見「他には脂肪注入という方法があります。脂肪注入の良い点としては、施術後、時間が経っても完全にゼロにはならない、吸収されてしまっても少しは残る点です。デメリットとしては手間がかかるところ。おなかやお尻の脂肪をとってから、それを注射器に詰めて唇に注入する流れになります。上級者向けなので、いきなり脂肪注入でく唇をふっくらさせる患者様は少ないですね」
――ヒアルロン酸を入れてみて、ふっくら唇を気に入ったら、脂肪注入にトライしてみるといった流れの患者さんが多いのですか?
稲見「そうです、そうです。ヒアルロン酸の欠点はやがて吸収されてゼロになってしまうことですが、言い換えればリセットが利くので、そこがいいところでもあります。半年ほど経てば元に戻るし、溶かす薬というのもあるので、入れてみて『これは嫌だな』と思っても直せます。脂肪注入だと、そのリセットが出来ないので、まずはヒアルロン酸で試してみることをオススメしています」