女ひとり、家を買う。上場会社社員から自由業転身前夜に1LDK購入。「家賃は半分、広さは2倍に」!

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「女ひとり、家を買う。」Photo by Amanda B from Flickr

「女ひとり、家を買う。」

Photo by Amanda B from Flickr

 あなたが生活のなかで一番お金をかけているのは何ですか? 服、食べ物、趣味などなど。アラサー女性は何かと出費がかさむもの。でも、もしひとり暮らしをしているなら、ダントツの出費は家賃ではないでしょうか。

 家賃の目安は一般的に月収の3分の1”と言われています。「永遠に収入の多くを家賃につぎ込まなきゃならないなんて、気が遠くなりそう。しかも賃貸マンションじゃ、結局自分のものにならないのよね……」そんな気持ちに苛まれること、ありますよね。

 住宅購入が、家族を持った者たちの特権であり必然のように信じられている時代もありました。しかし実は独り身の女性でも、マンションを購入する人は存在します。リクルート住まいカンパニーが行っている調査では、シングル女性の住宅購入は購入者全体の4.6%。

 シングル男性の5.2%という割合に比べてみても、遜色のない数字。 シングル女性が住宅を購入することのメリットは何でしょうか。心配なローンに関しては、月々の返済価格が賃貸の家賃に比べて大幅に下がるケースが多いと聞きますし、購入者のなかには部屋を貸してお小遣い稼ぎしている人もいるといいます。

 そんな話を聞くと、「もしかして賃貸派の私は損している? と思わなくもない。とはいえ「会社を辞めるかもしれないし、結婚するかもしれないし、第一、住宅のことなんて何にもわからないしー!」

と、心乱れるのがアラサー世代なのかもしれません。

 では住宅購入した女性たちは、いつどこで決断をしているのでしょうか?
 結局、購入と賃貸どちらがお得?

 ここはぜひ、実際に買った人の本音を聞いてみたいところ。そこで当連載では、マンション購入した先輩たちにインタビューします。決断の理由や、実際マンションを買ったからこそわかる、買って良かったこと、後悔したことを赤裸裸に語ってもらいましょう!

 ローンの支払い年齢には上限があるので、住宅の選択は通常30代から40代前半で決まるのだそう。知識不足で選択を誤ることがないように、アラサー女子の皆さんに先輩達の体験談を参考にしてもらえれば嬉しいです。

フリーランス編集者・丸田さんの場合

 待ち合わせは、赤坂のタイ料理屋さん。仕事の合間、ランチタイムにお話をうかがいました。今回お話を聞いた丸田さんは、カジュアルなファッションと、キリっとしたアイメイクが印象的な女性。頭の回転の早さを感じさせる話し方に、ベテラン編集者の雰囲気が漂っています。

 丸田さんがマンションを購入したのは5年前の38歳のときだそう。築年数は重ねていますが、リノベーション込みで1000万円の価格帯で、月々のローンの返済価格もかなりお手頃な印象。しかも購入物件最寄りの中野新橋駅は、新宿まで地下鉄で6分と、都心へのアクセスも良好です。

【丸田さん&お部屋のプロフィール】
丸田さん:
長崎県出身の43歳。現在恋人あり。旅行やエンターテイメント分野で活躍するフリーランス編集者。マンション購入は38歳。購入当時は株式上場の出版社に務めていて、年収は500万円弱。フリーとなった今は月々の収入の変動が激しく、会社員時代の月収の半分程度になってしまうこともあるとのこと。

所在地:中野新橋駅徒歩3
専有面積:36.7
築年数:40
間取り:LDK(間取りは約8帖のLDK、約4.5帖のベッドルームにユニットバス&トイレ)
価格:1000万円 (リフォーム費用込み)
月々のローン返済:月々約35千円 35年ローン
修繕積立金、管理費:あわせて月々1万円(自主管理で、修繕積立金の中から毎月の掃除担当者に謝礼を払う仕組み)

――マンションを買ったきっかけは?

丸田「以前賃貸で住んでいたワンルームマンションの更新時に、同じマンションの分譲の広告を目にしたんです。私が払っていた賃料は管理費込みで月々76千円で、購入価格は400万円。すでに5年半近く住んでいた私は『今までの家賃で、このマンションが買えていた!』と衝撃を受けたのがきっかけです。私はマンションの持ち主に、物件の価値以上のお金を払っていたということですよね。そう考えたら、毎月自動的に見ず知らずの誰かにお金を払いつづけるなんて、バカらしくて」

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