最新のトピ主レスでは「赤ちゃんを心から愛せないことはうつ病のせいではない気がするのです。ふたりが起きていても相手をする気になれず、テレビを見させ過ぎてはいけないと言われているのに子供向けテレビを見させています。時間をしのいでしまっています。少しだけ遊ぶだけで疲れてしまい、おもちゃなどに頼ったり、早く寝ないかなと思ったりしています。普通ならかわいい赤ちゃんを見ていたいですよね。私はできるなら離れていたい、静かにしていてほしいと思ってしまいます。憎いとかではないのですが、私をそっとしておいてと思ってしまいます」とまた長文で自責の念にかられている。しかし、正直言って、そんなのフツウである。
まだ生後半年の赤ちゃんと、「楽しく遊ぶ」なんて無理! というか「おもちゃに頼ったり」というが、おもちゃを使わずにどうやって遊べというのか。「こうやらなきゃダメ」と脅迫してくる育児系の広告、本、雑誌、専門家の声、たくさんたくさん溢れているが、あらためてそれらは害悪でしかないなと思った。テレビを見せすぎちゃいけない、母親が子供を楽しませなきゃいけない、かわいい赤ちゃんのそばにいたいと思わなきゃいけない、そうした「ならねば」に脅され、責められて、トピ主は追いつめられている。
今回のトピ主は元々うつ病を患っていた経験があることで、極端な例に思えるかもしれないが、明るく元気で健康そのものだった女性でも、産後いきなり、本人も信じられないような沈んだ心持ちになってしまうことはある。子供の発育を気に病み、食事をとらないことにイラ立ち不安になる、なぜか気持ちが前向きになれない、涙もろくなる……など、トピ主が綴った様々な事象は、特殊で極端な話ではない。筆者はトピ主の苦しみに共感できるところはいくつもあるし、コメントでも同じような思いをしたとの書き込みが見られた。産後の女性の苦しみが、このトピに詰まっている。