独身女性の投資は、奇異の目で見られがち? 2戸の投資用マンションを購入する女性からのアンサー

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――会社の投資のシステムの、どんなところにメリットを感じたのでしょうか。

中村「ひと口にいうのはむずかしいのですが、リスク回避について考え抜かれていると思います。たとえば空室リスクを避けるために、新規賃貸契約時の仲介手数料を他の業者よりも安くしていたり。また『9割保証』という、空室が続いた場合にオーナーが望めば査定家賃の9割を仲介会社が保証するシステムがあるので、どうしても部屋が埋まらない場合はそのシステムに切り替えればいいんです。その場合は家賃の1割が自腹になってしまいますが、破産するようなリスクはなくなります」

 不動産業界も価格競争が激しい昨今、不動産の仲介業者はこぞって賃貸契約時の仲介手数料を下げています。手数料が低いと新しく賃貸契約をするときのハードルが下がるので、借り手が付きやすくなるからです。とはいえ、一般的な不動産仲介業者は、賃貸契約時の仲介手数料が主な利益。そうそう金額を下げるわけにはいきません。

 ところが中村さんが不動産投資をしている会社は、毎月中村さんが得る家賃収入から継続的に手数料を取っているので、新規契約時の仲介手数料を思い切って下げることができます。そうすることで、他の不動産業者の扱う物件よりも契約時の価格が安くなり、部屋が空室になるリスクを減らせるという仕組みです。

 また「9割保証」は、借り手が付かなければ仲介業者の損失になりますが、オーナーに保証している家賃よりも高く貸せた場合は、仲介業者の利益になる仕組みです。

デメリットがひとつもない投資

――中村さんの場合は、不動産投資の仲介会社との結びつきが強いんですね。毎月その会社に手数料を払う代わりに、空室リスクを分担するシステムだと感じました。不動産投資をしてみて、中村さんの生活は変わりましたか?

中村「それが、生活自体はまったく変わらないんです。通帳を見て収入が増えていることで、不動産投資をしていることを実感するくらい。私はまだ繰り上げ返済をしていないので、不動産収入を上回る支出がないんですね。月々の支払いは修繕と管理費、不動産投資を仲介している会社への手数料、ローンを差し引いても2カ所合わせて毎月2万5,000円ほどプラス運用です。その他にも更新時の収入、また住民税の減税など、収入面でプラスになることはあってもマイナスはありません。ですから、我慢していることがないんです」

――借り手が付かない時期も経験していないということですか。

中村「私が持っている物件はどちらも、投資した時点で借り手がいたんです。特に銀座の物件は、企業が独身社員の社宅として5年更新で借りてくださっているので、当面、空室の心配はありません。私が投資している物件は2戸とも事前に勉強したとおりの、借り手が付きやすい条件を満たしているので、今後も大丈夫だと思っています」

――どんな条件なのか、知りたいです!

中村「東京、渋谷、新宿など利用人口の大きな街にアクセスしやすく、駅から7分以内、購入時に竣工から10年程度までの築浅で1Kの物件というのが、条件です。現在は独身の人口が増えているのですが、そうした層に需要のある新築の1Kは減少傾向にあるんです。ですからシングルに便利な条件の物件を押さえておけば借り手が付くつという理屈です」

――賃貸需要は独身の方が高いので、投資と割り切るとそういった条件になるんですね。

中村「実際私もいま、駒沢の1Kに賃貸で住んでいますから。もしもローンを払い終わったときに私がまだシングルだったら、銀座か駒沢のどちらかに住んでもいいと思っています」

家賃収入が親孝行に

――物件の運用に関してや、ご自身のこれからに対して、どのような未来を描いていらっしゃいますか。

中村「そろそろローンの繰り上げ返済を始めようと思っていて、年に100万円ぐらい返していくつもりです。そうすれば借主からの家賃収入も相まってどちらかの物件は、私が50歳になるよりも前にローンが完済できてしまうんです。その後は完済した物件の家賃収入を、もう一方の物件のローン返済に充てられるので、繰り上げ返済がさらに楽になります。いまの仕事の定年前には、どちらの物件のローンも完済できているという計画です。そして、返済した後も現在の価格で借り手がついていれば、少なくとも月に13万円程は家賃収入がある計算になりますね」

――老後に月々13万円以上のお金が入ってくるのは、心強いですね。

中村「年をとるのが楽しみになってきました。加えて私は団体信用生命保険に入っているので、もしも私に何かあった場合には、家賃収入は親なり配偶者のものになります。不動産投資が、身近な人に対する置き土産にもなるんです」

 団体信用保険とは、住宅ローンの返済中に契約者が死亡または高度障害になった場合、本人に代わって生命保険会社がローンを完済する制度。その後不動産を名義変更すれば、残された人が本人に代わって家賃収入を得ることができます。

 不動産を購入する際の一番の心配が、将来収入が途絶えてローンが払えなくなってしまうこと。保険に入っていれば、健康面が理由の場合はローンの心配がなくなります。また、ある程度の年齢になると、親の老後も気になるもの。もしも自分が面倒を見られなくなったときのために収入のアテを残すというのは、ひとつの親孝行かもしれません。

――ご自身は現在賃貸にお住まいですが、持ち家にはこだわりがないのでしょうか。

中村「いまはまだ家を買って自分の住む場所を決めてしまう気にはなりません。結婚相手やパートナーの状況によりライフスタイルが変わることもありますし、気が向いたときに好きな場所に引っ越したいという気持ちもあります。私自身は、どちらかというと賃貸向きの性格なんです」

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