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「愛だよ愛」で誤魔化さないで。家事育児を「愛」に回収させるのは、もう止めにしよう!!!

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 「愛」の話でもうひとつ。先日、日経DUALにUPされた、家事代行会社のベアーズ創業社長夫人で専務取締役の高橋ゆきさん(家事研究家、だという)の記事「夜、妻の布団を直してあげていますか?」にも、同じようなおかしさを感じた。

 いわく、『最高のイクメンとはズバリ、妻のことを心から愛している夫のこと。愛することでママ達自身が持っている、愛する気持ちを「育む」ことのできる人。夫にしっかり愛されていて、その大好きな彼との子どもを一緒に育てている。この幸せ感で妻の心が満たされていれば、極端な話、パパが子どもを抱っこしなくたってママ達は笑顔でいられるんですよ』『愛する心の温度感は美容だけでなく家事にも比例する。なぜなら「家事とは本来、愛する心から生まれるもの」だから。家庭の水回りの蛇口・水道・シンクの曇りは夫婦の愛の温度差、曇り具合を物語るのだとか!』。

 いやいやいや……ツッコミどころしかない。もういちいちツッコみたくもない。家事や育児の困りごとに、「愛」を用いて解決提案するのはいい加減、やめにしないか? 家事も育児も労働だし、何年~何十年も毎日続くものだ。「愛」があれば誰でも出来るとか、「愛」ゆえに頑張れるといった価値観は、その労働を無償化してしまう。そうした結果が、マイナビウーマンのアンケート調査「専業主婦(主夫)の年収はいくらぐらいが妥当だと思いますか?」での『男性回答1位が0円』に端的に表れているのではないだろうか。(マイナビウーマン:0円ってひどくない!? 専業主婦の妥当な年収っていくら?

 夫や子供を愛している・夫に愛されているからといって、妻が家事を頑張りたくなるとは限らない。逆に、家庭の水回りの蛇口・水道・シンクが曇っているからといって、妻が夫や子供を愛していないとも限らない。親が子供を「怒る」ことの是非は、子供を愛しているか否かと関係ない。もうそろそろ、「愛」ですべて回収しようとする試みはやめにしないか。

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