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【連れ子虐待・自殺教唆事件】連れ子虐待の男「主夫として家事をこなし、元妻の連れ子をしつけていた」という主張

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饒舌な言い訳と妻の暴力描写

 本題である、由衣翔くんへの暴力が始まった時期については、『中1の夏休みだった』という。

村「テストの答案を買ってきて(筆者註:意味不明だがそのまま)、頭に来て殴りました。10回くらいあります。……すいません、正確に覚えてるのは9回、その他1回……」

 このように都合の悪いことは意味の分からない供述になるのが村山の特徴でもあった。まさに暴力が始まったという時期である2013年8月、由衣翔くんに痣ができたが、そのまま学校に行かせている。このとき中学校から2度『顔に痣がある』と連絡を受けたという。これについては、こう弁解した。慌てると意味が分からない供述になる傾向があるようだ。

村「お祭りの時、お小遣いを渡しても、それを懐に入れて……殴ったことも……まあ、必然的に、ウソついたりってことで……」
弁「メールの中で由衣翔くんのことを『ザリガニ』と呼んでいるが呼んだのは誰?」
村「友達から学校で口が臭くてザリガニのニオイがすると言われた」

 事件が起こる1カ月前である2014年6月13日以降、由衣翔くんが家にいる状態になった。これまでの公判で、村山の暴力により由衣翔くんの顔に痣が出来たから学校に行かせないようにしたという話がすでに出ているが、「6月12日に拳で顔面を殴り痣ができて、あのー、そうですね、殴った記憶あり、痣ができたので……」と本人も由衣翔くんの顔に痣ができたことは認めた。だが学校に行かせなかったのは誰であるかというのは、口ごもりながら以下のように語る。

弁「学校に行かせようとした?」
村「今までどおり学校にも……(よく分からない返答)」
弁「どうして由衣翔くんを学校に行かせなかった?」
村「妻が由衣翔の痣をみて、また騒ぎになると言って、妻が行かせなかったというか……」

 村山の話によれば、学校に行かせないようにしたのはAさんということになる。『自分が行くなと命令したわけではない』という主張を続けた。由衣翔くんは部屋の中では「足、怪我をして痛い痛いと言って、腫れてるし寝てることが多かった」が、動けるようになってからは「普通にテレビみたり、台所で食事したり……してました」という。由衣翔くんが自室から外に出ることはなかったというAさんの話とはずいぶん異なる。それに、由衣翔くんが家の中を自由に行き来することができる状況であれば『排泄のためにバケツを渡しておく』ことは必要ないはずだ。だが村山は、バケツやコンビニ袋で用を足させていたことを認めており、その理由をこう説明している。

村「夜中寝てる時、由衣翔のこと、気付かなかったときのために、どうしても我慢できなかったらここにしてくれ、と配慮でバケツを渡していました」
弁「何回くらいバケツに用を足させた?」
村「家に帰ると由衣翔いて、コンビニ袋みたいなのに排泄しておいていたんですが、それは処分しました」

 これは自室から出ないようにという命令のためだったのか、それとも足が悪くトイレまで一人で歩いて行けなくなっていたのか。普通に考えれば、トイレまで自力で歩いていけないほど足を痛めていたのなら、まずは病院だろう。しかし村山が病院受診を検討すらせず、バケツに用を足させることを「配慮」として捉えていた理由は、村山自身がそういう経験をしたことがあるからだ、と後に語られる。

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