
「女ひとり、家を買う。」Photo by Amanda B from Flickr
住宅購入の際に、お金以外で躊躇する理由といえば、ライフスタイルの変化。なかでも結婚が一番大きい関心事ですよね。「結婚したら夫と一緒に家を買うかもしれないし、あわよくば、自分よりも稼いでいる相手と結婚して、夫の稼ぎで家を買ってほしい~」と、期待している人も多いはず。
ところが、今回インタビューした夏川さんは「結婚した相手に頼り切るのは、危険」だと言います。彼女は自立した人生をおくる手段のひとつとして、不動産投資を始めました。しかし元々は、不動産購入にネガティブなイメージしかなかったそう。どんなきっかけで、夏川さんの考えは変わったのでしょうか。また、自身の家ではなく投資用の不動産を購入したのは、なぜなのでしょうか。
美容関連企業勤務の夏川さんの場合
【夏川さん&お部屋のプロフィール】
夏川さん:美容関連企業のマネージャー職。千葉県出身で現在は東京都で独り暮らし。離婚歴あり。結婚していた頃はパートナーの購入した家に住んでいたが、10年前に離婚してからは賃貸マンションに住んでいる。今年の春に投資用の不動産を購入。年収は非公開。
所在地:東京・中央区 水天宮前駅徒歩3分
専有面積:約43㎡
築年数:7年(購入時)
間取り:1LDK(間取りは約10帖のLDK、約9帖の洋室に個室トイレとバスルーム)
価格:4,400万円 (フルリノベーション済)
賃貸家賃:14万円/月
家賃収入:16万円/月
――元々は不動産購入に対して警戒感を持っていたんですね。
夏川「元来自由人で、場所にしてもローンにしても、縛られるのが嫌だったんです。ところが、あるコンサルタントとの出会いで、考え方が180度変わりました。不動産はちゃんと勉強したうえで所有すれば、むしろ自由に生きるための糧になると」
――ひとりのコンサルタントとの出会いで、そこまで考え方が変わるものなんですね! でも不動産に興味がなかった夏川さんが、どういうきっかけでコンサルを受けることになったのでしょうか。
夏川「きっかけは、3年前に兄が突然の病で亡くなったことです。それまでは頼もしい長男に、私も含めて実家の家族全員が頼り切っていました。当然、実家の土地に関しても、兄が継いで管理していくものだと思っていたんです。実家は千葉県柏市。便利な土地で、活用を持ちかける営業が引きも切りません。両親にその対応をさせるのは荷が重いですし、なかには質のよろしくない業者もいて……。兄がいなくなってしまった今、私が勉強して対応せざるを得なくなったんです」
――そこで今のコンサルタントに出会ったと。ところが、ご実家の土地の管理方法を決める前に、ご自身がマンションを購入された。展開が早いですね!
夏川「老年期になって資産の管理に悩む両親の姿が、20年、30年後の自分と重なりました。自分の先々のこともちゃんとしておかなければと。それに、勉強してみると、場所やローンに縛られない不動産活用の方法もあると知ったんです」