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離婚寸前から夫婦が再生できた理由/イクメン・杉山さんインタビュー【2】

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打算的な妻には、「メリット」を説明する

――そうなると、上のお子さんは今ちょうど思春期で、お母さんとの関係はどんな感じですか?

杉山 戦いまくっています。激しい口論が繰り広げられています……。長女から見ると妻は「やってくれない人」。だけど、妻からすると、「すごくやってる」って思っているから、そこにすれ違いが生じているんですね。

――やってくれない、というのは、長女さんにとって「私にかまってくれない」ということ?

杉山 うーん、妻は実際に色んなことをやっているんですよ。たとえば、日曜日のバレエレッスンの時はお弁当が必要なのですが、それは僕じゃなく妻が作っているし、バレエ発表会の前になると、衣装のサイズ直しとか、トゥシューズのカスタマイズもしてる。だから、妻自身は「なっちゃんに関わっている」と思っているんだけど、長女がしてほしいって思ったタイミングでしてほしいことをするわけじゃないから、長女は満たされない思いがあって。需要と供給がマッチしてないわけだから、常にそれがぶつかってますね。

――杉山さんが、その喧嘩の場に居合わせた時はどうするんですか?

杉山 2人が目の前で喧嘩してたら、とりあえず、「ちょっとストップ!」って、娘だけを別の部屋に呼びます。

――母親じゃなく娘のほうを。

杉山 そう、まずなっちゃん。どっちが悪いとかじゃなくて、君が母親を怒らせているのも事実。君が怒りをぶつけているタイミングが悪いのも事実だから、ちょっと待て、と。その時は「なんで私が怒られなきゃいけないの?」ってなるから「わかってる、だけどこういう状態になった時にちゃんとパパの言葉に耳を傾けるのは、ママよりなっちゃんじゃんって。この喧嘩を収めるための一番いい方法を選んでいるだけだから」。って伝えて話しますね。

――そして、奥さんは?

杉山 ふて寝してる時もありますよ(笑)。多分、彼女は、自己肯定感は非常に低くて、自分が「やろうと思っていることを、やろうと思っているレベルで出来てない」ことの罪悪感がうっすらあるんだと思います、母親業について。だから長女との喧嘩でそこを突かれるととても傷つくし怒る。僕との喧嘩でもそう。また、再三言うようですけど、彼女は自分の気持ちを人に伝えるのが苦手だし、そのことがコンプレックスでもあるから、喧嘩になると「私のことバカにしてるんでしょ?」みたいになっちゃったりする。いや、そうじゃないんだけど、って。子育ての話じゃなくなってますけど……大丈夫ですか?

――大丈夫です、ご夫婦のお話をお伺いしたかったので。そういう夫婦関係の話って大事なことだけど、相手があることだから話せなかったするじゃないですか。逆に、奥さん大丈夫でしょうか……

杉山 妻もそんな話を僕が他人にするのは嬉しくないと思いますよ。でもなぜこうやって話せるのかっていうと、彼女は、基本的に打算的に理解してくれるタイプだからなんです(笑)。最初は、僕が「主夫」を名乗ってメディアに出るのも嫌がっていたけど、「僕が家事やっていると、目先の仕事が減ってくじゃない? でも、こうやって僕が子育てをやっています、主夫です。って周りに話していけば、この先それが仕事になるよ」「子育て番組の依頼がきたり、子育ての連載が出来たら、その方が食えると思わない?」って説明したら「あ、そうだね」って。それからは「いいよ、どんどん前だして」って(笑)。家事に関しても、「君がそれをやることでどういうメリットがあるか」って伝えたら、やるんですよ。食事作りの中で今はお弁当と朝ごはんが妻の担当なんですが、「子供が小学校に入って『お母さん料理しない』って外で話すようになったらシャクじゃん。仕事から帰って夜ご飯作るのは大変だけど、朝ごはんでパンを焼いて目玉焼き出すだけで、『お母さんも朝はやってるよ』って話になれば、全然印象が変わるよね」って話したら「あ、そうだね」と納得して、それからずっと朝食を作るようになりました。お弁当も「子供に『お弁当はママが作るから楽しみなんだ~』って思わせたら、絶対メリットあるじゃん」って言ったら、「あ、そうだね」って。ホームじゃなくて、アウェイでの見え方が良くなるよって説明をすると、納得してくれるんです。

――先ほどの母娘喧嘩がよくあるという話に戻ってしまいますけど、今は上のお譲さんの悩み相談役は、杉山さんがなることが多いんですか?

杉山 いや、両方ですね。なんとなく、僕は相談役ではないのかなぁ。内容によるけど、あまり解決を求めていない時っていうか、学校の友達がどうのとかは妻に吐いてる感じがするし、そこは女同士なのかなぁって思う。解決を求めている時は僕に聞いてきたりもするし、聞かれたら答えるけど、聞かないって事は聞かない理由があるわけだから、そこにあえて足を踏み入れるのは失礼だし、やらないようにしていますね。

<続くパート3では、杉山さんがオーナーを務めるバー「cero」で開催される月1イベント「イクメンcero」では、どんな集いなんでしょう?そして現在、世の中で多発中の“不倫”について、“イクメン”はどう考えているのでしょうか>

【3】「不倫」と一括りにするけれど…父・母が癒しを外に求めることを、否定できない/イクメン・杉山さんインタビュー

 ☆月イチ開催予定の「イクメンcero」についてのお問い合わせもコチラまで。
■旗の台BAL「cero」
東京都品川区旗の台5-6-10 1F
090-7281-1364

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