「見知らぬ人に襲われる」「加害者は家庭環境に問題がある」セカンドレイプを横行させる「レイプ神話」のでたらめ

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(2) 挑発的な服装をしている人、魅力的で若い人が狙われやすい

痴漢被害者に向けて、「短いスカートをはいているから狙われたんだ」と言われることがあります。今回の強姦事件でも、被害者の容姿や年齢について報道されました。加害者は被害者をどのような基準で選んでいるのでしょうか?

平成9年10月から平成10年1月までに全国の警察で強姦と強制わいせつにより検挙された加害者553名と、被害者204名に行ったアンケート調査を紹介している「性犯罪の被害者の被害実態と加害者の社会的背景」をみてみましょう。

統計4 被害者の選定理由 (「性犯罪の被害者の被害実態と加害者の社会的背景(中)」より抜粋)

統計4 被害者の選定理由
(「性犯罪の被害者の被害実態と加害者の社会的背景(中)」より抜粋)※クリックで拡大

統計をみると、「警察に届けることはないと思った」が37.5%、「おとなしそうに見えた」が36.1%、「弱そうな感じがした」15.5%となっています。一方「挑発的な服装」は5.9%です。加害者は、自身の犯罪が発覚しないことを重要視しています。

統計5 被害者の年齢層 (「平成27年版 犯罪白書」http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/mokuji.htmlより抜粋)

統計5 被害者の年齢層
(「平成27年版 犯罪白書」http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/mokuji.htmlより抜粋)※クリックで拡大

強姦の場合、10代~20代が被害者の8割近くをしめます。高齢になるにつれて割合は減っていくものの、幅広い年齢層で起こっていることがわかるでしょう。「40代だからレイプされない」とは言えません。

(3)レイプされた女性は強く抵抗するものだ

レイプされた被害者は強く抵抗するというのも強固な思い込みです。強く抵抗できない被害者も多いことが実情です。

統計6 被害者の抵抗 (「性犯罪の被害者の被害実態と加害者の社会的背景(上)」より抜粋)

統計6 被害者の抵抗
(「性犯罪の被害者の被害実態と加害者の社会的背景(上)」より抜粋)※クリックで拡大

「大声で助けを求めた」り、「付近の民家や店に駆け込む」ような、目に見える形で助けを求めた例は半数に満たないのです。「何もできなかった」人も、25.5%いることがわかります。

統計7 被害時のショック (「性犯罪の被害者の被害実態と加害者の社会的背景(上)」より抜粋)

統計7 被害時のショック
(「性犯罪の被害者の被害実態と加害者の社会的背景(上)」より抜粋)※クリックで拡大

また、「抵抗したかったができなかった」が35.3%、「言うことを聞かないと殺されるかもしれないと思った」と答えた人は、強姦で70.9%です。かなり強い恐怖を感じていることがわかります。

よく、「抵抗しなかったから、男性は同意していると思ったのでは?」と言う人がいます。しかし、同調査で「相手が納得していると思った」と答えた加害者は、強姦で16.4%、強制わいせつで8.0%と少数です。

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