連載

自然派ママは「社会が求める母親像」への過剰適応? 母性の証としての不便や不自由

【この記事のキーワード】

「自然派ママにちょっとひいてしまう(駄)」

 トピ主(女性・既婚)は5歳と2歳の子を持つ母親。愚痴含みの相談トピだ。上の子供が幼稚園児なのだが、ママ友の意識の高さに困惑しているという。

「園のママさんで仲良くさせてもらってる人の中には非常に熱心にいわゆる自然派育児(と言えばよいのでしょうか)を実践されている方もいらっしゃいます。そういう方々とお話していると、『なるほど!』と新鮮に思えることや目からウロコなこともあるのですが、時に『え!? それは大げさなのでは…』思ってしまうこともしばしば」

「彼女たちは肉食を遠ざけたマクロビ食。牛乳や卵も食べていないようです。子供に予防接種は何一つ打たせていないし、子供の具合が悪いときにも病院にはかからずになにやら小さなお砂糖の粒を飲ませています」

 かなりハイレベル、というかハードコアな自然派ママのようだ。ホメオパシーやってますね……。

 トピ主も感化されて自分なりに色々と調べ、「牛乳や卵や野菜の汚染について合点もゆきました。予防接種しかり。叱らない育児しかり。フムフムでした。取り入れさせていただいたこともたくさんあります」。だが、そういうママさんたちと子供絡みで集う機会に、彼女たちが繰り広げる熱いトークを聞いていると、自分は全く会話に入っていけないし「エエエッ!」と仰天することも多いしで「実際そこまで気にせんとアカンの? そこまでせんといい子に育たへんの??」と、正直、引いてしまっているという。

「みなさんにはこんな経験ありませんか? 駄トピですみません。批判でもなんでもないのですが、そこまでしてない自分の立つ瀬がうまく見つけられないんです…」

 わかるこの気持ち! 筆者の感想だが、意識の高すぎる自然派ママからは、“私は子供たちのためにこれだけやっている”という無言の圧力を感じてしまうのである。もちろん本人はそんなことを微塵も思っていないかもしれないのだが。しかし一方で、他人の子の成長や好きなものを気にかけてくれてこまめに連絡をくれたり、自然派ママにはいわゆる“良い人”も多いという実感もある。彼女らと実際に接すると批判一辺倒にはなれないのだ。トピ主もこう言う。

1 2 3 4

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。