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「リケジョ」の失敗により低賃金状態におかれる日本の女性たち

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 日本の「リケジョ」は失敗している

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 図1は、先進国の工学部・建築学部等における女子学生の割合を示しています。先進諸国でも工学部では女子学生の割合が低くなっています。それでも過半数の国では女子学生の割合が20%を超え、トップグループの国では工学部の1/3の学生が女子、という状況になっています。しかし、日本は先進国の中で唯一の10%台前半という状況で、工学部における女子学生の割合が先進国の中で最下位となっています。

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 図2は、先進国の科学系学部における女子学生の割合を示しています。工学部よりも女子学生の割合は増えるのですが、大半の国でその割合は1/3より少し高い程度にとどまります。しかし、日本での割合は1/4程度と、先進国の中で最下位グループに位置しています。

 前回、前々回で見たように、世界的には、大学・大学院での女性の就学率は男性のそれよりも高くなっています。それにもかかわらず、依然として女性の賃金が男性と比べて低い状況にあるのには、卒業生の平均所得が高いSTEM系の学部で女子学生の割合が低いという点を挙げることができます。日本はというと、そもそも高等教育における女性の就学率が先進国で最低な上に、STEM系の学部での女子学生の割合も最低という状況にあるわけです。「リケジョ」の育成に完全に失敗していると言えるでしょう。

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