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「リケジョ」の失敗により低賃金状態におかれる日本の女性たち

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日本の女子大生は卒業後に低賃金が予想される学部で多く学んでいる

 ただし「そもそも日本では、女性の就学率が先進国最低レベルなのだから、STEM系の学部だけでなく全ての学部で女子の割合が低い」という可能性もあるでしょう。続いて人文科学系・サービス系学部での女子学生の割合をみていきます。

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 上の図3は、先進国の人文科学系学部における女子学生の割合を示しています。先進国のすべての国で、人文科学系学部の学生の過半数は女子という状況です。その中でも日本は60%台後半、即ちこの学部の学生の2/3は女子という状況で、先進国の中でも高い方に分類されます。

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 上の図4は、先進国のサービス系学部(家政学や福祉学部など)における女子学生の割合を示しています。先進国の間でも大きなばらつきがありますが、それでも大半の国では女子学生の割合が40-60%の間にあり、ジェンダー均衡点に近い所にあります。しかし、日本ではこの割合が80%にのぼり、サービス系学部の学生の大半は女子という状況になっています。

 日本の人文科学やサービス系の学部での女子学生比率は、先進国でもトップクラスに高いことがお分かりいただけたでしょう。全ての学部で女子の割合が低いのではなく、日本の女子大生はSTEM系の学部を避け、これらの学部に進学しているのが現状のようです。

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