海外からみた日本の女性蔑視を「誤解」と言い張った『坂上・美輪のニュースにダマされるな』の罪

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『坂上・美輪のニュースにダマされるな』公式サイトより

『坂上・美輪のニュースにダマされるな』公式サイトより

10月2日にテレビ朝日で放送された「坂上・美輪のニュースにダマされるな!~報じられない真実とは?タブーに切り込む!?」では、普段人々が耳にしているニュースは本当に正しいのかという目線で、今までとは違った視点からニュースを掘り下げるという内容だった。

この日、中国やアメリカ大統領選などの話題に続き取り上げられたのは、【日本は世界から“とんでもない国”だと思われていた!】というもの。ここでは、世界から日本が“超・女性蔑視の国”と「誤解」されている現実を伝える。このテーマが発表されると、観覧席の「えー」という驚きの声が流され、番組のゲストからも「なんでニュースが(海外ではおかしなことに)変わるんだよ」「そんなことないでしょ」という声が聞こえてくる。

この現実について真実を伝える役割を担ったのが、フジテレビの『ユアタイム〜あなたの時間〜』でも活躍する国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンだ。彼は、世界から日本が女性蔑視の国としてみられることを「一種の偏見、固定概念」と語ったが、果たしてそうなのだろうか。

番組で、2015年の世界経済フォーラムが発表した男女平等ランキングが、日本が145カ国中101位であることを伝えると「けっこうちゃんと平等でやってますよね」「ここまでひどいですか?」「ちゃんと見てくれてますか?」と、男性ゲストたちがランキングに対して異論を唱える。

モーリーは、「(日本が101位なのは)女性に関するニュースがおかしな形で(世界に)報道されているからだ」とプレゼンする。日本の女子学生の13%が援助交際をしていると伝えられたこと、日本に児童ポルノ漫画があふれていること、アイドルが恋愛禁止で丸刈りにしたことが、海外メディアではユダヤ人の収容所と結びつけられて面白おかしく伝えられたこと、イスラム過激派組織のボコ・ハラムがナイジェリアの女生徒を誘拐・拉致し性的奴隷にしたことと日本の慰安婦問題が欧米では同列(同じSEX SLAVE)に扱われたことなどを、「すべて誤解である」という方向で話を進めていく。

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