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東国原「三原じゅん子は欲望を優先した」発言と、「抗議するのは口うるさいおばさん」という構図を作ったメディアの罪

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番組の中で、男女によって年の差結婚の受け取られ方に違いがあることが明らかになったにもかかわらず、その男女差を「当然」と受けとめている男性陣をみていると、怒りを通り越して悲しさしか感じられない。

当然ながら、放送直後から「生む機械発言と同じである」「恐ろしい時代だ」と言った番組視聴者からの批判がネット上では相次ぎ、男女問わず東国原に批判的な意見が見られた(もちろん批判だけではないが、テレビよりは多様な意見が見られた)。そのことはせめてもの救いかもしれない。しかし、テレビの世界では、若い女性ゲストはただ黙り込み、男性ゲストは冗談にして茶化すことしかできないのが現状なのだ。人権を侵害するような発言に対して反論できるのは、ある程度年齢を重ねた女性のみ、という構図が完全に出来上がっていたのも残念であった。

ネット上でも残念な現象はみられた。ネットニュースではこの話題に「女性陣が(東国原を)バッシング」というタイトルがつけられていた。「女性陣が、ガタガタ言う必要のないことで、また騒いでいる」とでも言いたげだ。こうした態度は、「騒ぐと男性たちに嫌われ、うるさいおばさんと同じ枠に入れられてしまう」と考えさせ、若い女性たちを黙らせる。

テレビの世界には、過激な発言さえすれば、その次の日のネットニュースの記事になり、出演している番組のためになるし、出演者や司会者としてのこなすべき仕事をしている、という常識があるのかもしれない。しかしそうした振る舞いは、視聴率に貢献しているわけでも、番組の信頼度を高めているわけでもない。一般の視聴者の感じる世界と、テレビの世界が乖離してきていることを、もっと知る必要があるのではないだろか。
(韮澤優)

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