女ひとり、家を買いたいと思ったらまず何を考えるべき? 人生どうなっても損をしないための基礎知識

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長嶋「住む場所を極端に限定しなければ、これから不動産価格や賃料は、全体としては下がっていく傾向にあるので、価値が落ちるのを待って郊外の物件を終(つい)の住処にするのもアリかもしれません。今は相続対策で作ったマンションが空き家だらけになってしまって、新築の賃貸住宅が全然埋まらない現象があるくらいですから、住む場所にこだわらないんだったらそういう選択肢もあるでしょう。この街に住みたいとか、どうしてもこのマンションが欲しいとか、自分が家を買うことで、生きがいや仕事のがんばりに繋がる、などといったことがあれば、思い切って購入するとよいですね。何度も言いますが、価値の落ちない家ならリスクもないのですから」

自分に合った選択をするには?

――でも、住みたい場所、家、きっと家を買いたいと思っている人には、イメージがあると思います。たとえばコンパクトシティ化すると、それ以外の地域は過疎になったり、行政サービスが得られなくなったりするわけですよね? もちろん過疎の地域で幸せに生きる方法もあるとは思いますが、だったらそれを真剣に探って、納得して、郊外の家を買うという考えもあると思いますし。

長嶋「家は、資産ではありますが、他の金融商品とは違って、相場感だけでは語れない部分もあります。不動産は一物一価なので、個性のある売り主と個性のある買い主が話し合って価格を決めるものです。それを平均して『今の相場です』と言っているだけで。実は3,000万で売りに出ているものを10件並べたら、売り手のAさんは一銭も引かないと思っていて、Bさんは来月になったら50万下げようと思っているかもしれません。つまりは、状況や考え方は、売り手によってバラバラなんです。それは、買う人も同じですよね。ということで、個別の買い主にあった選択をし、個別の売り主に合った交渉をすることが大切だと思います」

――なるほど、「家を買いたい」企画でモニターさんひとりひとりに合った誌上コンサルティングをする意義は大きそうですね!

 次回は引き続きさくら事務所会長の長嶋修さんに、価値ある物件の見分け方について、お話をうかがいます。

(蜂谷智子)

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