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「やっぱり女は夫を立てないと」? 蓮舫の『金スマ』恐妻家アピールをどう捉えるか

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 しかも、そのように「旦那を尻に敷くオンナ」演出がひとしきり済んだ後で、「料理や掃除などの家事は、ちゃんとやるんですよ」アピールのコーナーが入る。「子供がいるときは必ず料理をつくるが、いないときは全くしません」「息子と娘で食事の好みが違うから、それぞれの食べたいものをきいて作っていたので中学三年間の弁当作りは大変だった」等と話す蓮舫と娘。しかしアナウンサーは冷蔵庫チェックをおこない「本当にお料理しているんですか? してないでしょ?」と詰問する。外で仕事をしていて会食も多いであろう業務の人に、「料理しなきゃダメですよ」と圧をかける流れが不思議だが、それに応じるように「いえいえちゃんとやってますよ」と娘の好物だという炊き込みご飯を出す蓮舫も蓮舫だ。しかし出された炊き込みご飯に「店屋物ではない?」とツッコむアナウンサーの目線はとことん失礼だった。

 結果、何が言いたかったのだろうか? 蓮舫みたいな強くてキツい女は、子育ても家事もしなさそうだけど、意外と料理や育児はやるんですね……でも旦那さんにはキツい態度そのままなんですね(笑)……ということなのだろうか。最後には、同居する蓮舫の実母も登場したが、「私はズボラだけど、この子は掃除も炊事もする」と後押し。実母は77歳といってもいわゆる“おばあちゃん然”とした女性ではまったくなく、豊かな髪にピンと伸びた姿勢、綺麗に施された化粧など60歳前後に見える若々しさがあった。台湾バナナの輸入会社を経営し今も現役で働いているという(若かりし頃、美の伝道師と呼ばれたBAの先駆け“ミス・シセイドウ”として活躍していた人らしい)。

 長いVTRのシメは「旦那さん、蓮舫さんに負けずに頑張ってください!」というナレーションだった。彼女がわざわざ、持ち前のイメージを強化するだけのテレビ出演を果たしたことに意味があったのかどうかは疑問だ。だが同時に、番組の作り方次第で、彼女を「立派な妻」に見せることも、「カカア天下おばさん」に見せることも出来ただろうに、とも思う。夫婦揃ってのシーンを撮ることもスケジュール的に難しかったのだろうか? 話題にはなるけれども、彼女の支持につながるような放送内容ではなかったように思う。そして蓮舫のイメージだけの問題ではなく、「やっぱり女は夫を立てないと」「仕事をしていても家のことは女がやらないと」といった固定概念の強化にもつながる演出だったことが残念だ。

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