コンビニがスーパーよりも高いのは、消費者のせい!? 大量廃棄される食品を減らすには

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『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎新書)著者・井出留美さん

『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎新書)著者・井出留美さん

それって消費者のエゴじゃない?

――お話を聞いていると、食品の新しさに小売店が過剰にこだわっていると感じます。

井出 小売店の言い分としては「お客さんが新しいものを求めるから」とのこと。実際に、今日食べる菓子パンも新しいものから取る人がいますよね。

――いわれてみれば、「牛乳は奥に並んだ新しいものから」と、母親から教えられたことがあります。

井出 そういう行動は全国いたるところでおこなわれていますし、この瞬間も新しい日付のものを取っている人がいるでしょうね。お店側の言い分にも一理あるのかもしれません。しかし、1年もの賞味期限のある商品が、1日遅れているからって、こだわる消費者はどれくらいいて、それは正しいことなのでしょうか?

お店の品ぞろえについても同様です。ある百貨店のパン屋さんでは「閉店間際にいらっしゃるお客さんのために、どんな種類も選べるように残しておく」ことが課せられるため、大量の廃棄が生まれるようです。私たちは買い物をするとき、商品棚にぎっしりと商品がそろっていることを要求していないでしょうか。

賞味期限の日付が遠いものを選び、賞味期限の日付が近いものを店に残す。それを店が廃棄すると「もったいない」と批判するのは、消費者のエゴでしょう。企業の商慣習も問題ですが、食品ロスは他人事ではなく、私たち自身が変えていけることなのです。

最後に、私がつくった「クリエイティブな買い方チェックリスト」を紹介したいと思います。買い物をするときに、これらの行動をしていないか、ぜひ考えてみてください。

クリエイティブな買い方チェックリスト

□買い物リスト(買い出しのためのメモ)は面倒なのでつくらない。
□冷蔵庫の中や食品ストックを確認しない。そのまま買い物に出て、「あったかな? ないかな?」と迷い、買って帰ってから、まだあったことに気づく。
□賞味期限が先のもの(製造日が最近のもの)がいいからといって、商品を棚の奥から取る。
□野菜や果物を、必要以上に手でさわりまくって、きれいに陳列してあるのを乱す。
□スーパーで一度カゴに入れたものの、途中で気が変わって買うのをやめたとき、元の棚に戻さずにその辺に放置する。
□おまけがほしいので、おまけつき食品を買い、食品は捨てる。
□1個で足りるのに、「2個まとめて買うと安くなる」という謳い文句につられて2個買う(結局、あとで無駄になって捨てる)。
□野菜を買うとき、まるごと1個は要らず下半分や4分の1で足りるときでも、1個のほうが割安なのでそちらを買う(結局、あとで無駄になって捨てる)。
□お腹が空いているときに買い物に出て、なんでもかんでもおいしそうに見えて買いまくる。
□「数量限定」「期間限定」という謳い文句につられ、たいして欲しくもないのに買ってしまう。
□「1個買うと1個おまけ」につられて買ってしまう(結局は、あとで無駄になって捨てる)。
□安くなっているからといって、そこに並んでいる商品をすべて買い占める。

12項目中該当するものが

・ゼロ~1項目……優秀です。クリエイティブな買い物のエキスパートですね。
・2~5項目……まあまあです。
・6項目以上……あなたの買い物は、食品ロスを増やすことに加担しています。日ごろの買い物習慣を見直しましょう。

(聞き手・構成/山本ぽてと

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