年収600万女子から、シングルマザーまで。独身で家を買いたい女性たち、それぞれのお財布事情

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 場所は、子どもの学区のこともあるので、現居住地である江戸川区と同エリアで探しています。現在は母ひとり子ひとりですが、これから子どもも成長し、ライフスタイルも変わるため汎用性の高い間取りの物件をイメージしています。今の部屋は平米数こそありますが、4.5畳、8畳、6畳の3部屋で、狭い部屋の寄せ集めという感じです。同じ床面積なら大きな部屋がドーンとあり、使い方によってパーテーションで区切ることができる物件だといいですね。

 心配なのは、やはりお金のこと。子育てのことなどいろいろ事情があり、今は自身の仕事量を抑えていますので、どれくらいの金額まで借り入れできるのか気になります。

 あいさん(43歳)

【プロフィール】
フリーランスのコンサルタント。シングル。小田急線沿線でひとり暮らし。貯蓄での購入を希望。

【本人コメント】
 賃貸に支払った家賃を積算したときに、「これなら家が買えた」と痛感したのが住宅購入を本気で考えたきっかけです。

 欲しい物件は、鉄筋コンクリートで2階以上が条件ですが、広さや間取りはまだ考えていません。資産として持っていたいので、場所にはこだわりがあります。都内3区(千代田区、渋谷区、港区)で、最寄り駅から徒歩7分以内の物件がよいです。

 ローンを組むつもりはなく、現金での購入を希望しています。購入の時期は良い物件があればすぐにでも。出合いがなければ、いつまでも待ちます。

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 6人のメンバーが集まった「女ひとり、家を買い隊」今回ご紹介した3名は、それぞれ貯金があったり実家の財産があったりと、すでにある程度の金額を担保している方々です。

 家は、最初に用意する金額が多いほど借入金額が少なくなり、支払わなければならない利子も少なくなります。お金を貯めて即金で買うというのも、それが可能であればひとつの考え方ですし、家の価格の相場を見て、買い時まではお金を貯めておくというのもひとつ。ただしローンでの金額によっては、年齢が上がり過ぎると借りられないこともあります。高齢の人は働ける年数が経るので返済期間も短いと見積もられるからです。

 買い時にはコレといった正解はなく、市場のタイミングと、自分の状況を見て判断しなければなりません。実はこの12月初旬に「女ひとり、家を買い隊」の最初のコンサルティングがありました。メンバー6人のうち4人が、アドバイザーである株式会社さくら事務所に集合し、初回からとても盛り上がりました。そこで次回は、同事務所のファイナンシャル・プランニング技能士、田中歩さんによる、不動産市場の未来予測と、収入に対する借り入れ適正額について、前後編でお伝えします。

 来年2017年はご紹介した「女ひとり、家を買い隊」のメンバーと、本気の家探しをしていきます!

(蜂谷智子)

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