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頑強な女・君島十和子50歳の生き様 家事・育児・仕事・美貌

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整理整頓が得意な夫

 子育てについて書かれたページは、すでに長女も次女もある程度成長しているためか、もはやすでに“懐かしく振り返るフェーズ”に入っている様子で、長女であり宝塚歌劇団月組生・蘭世惠翔が宝塚音楽学校入学後の入寮の朝、一切両親のほうを振り返ることなく寮へ向かって行き、このときに子供を手放す瞬間がいまなのだと感じた……と振り返っている。乳幼児を育てるママタレ本に書いてあるような夜泣きや授乳、断乳、離乳食におけるあるある苦労話などは一切ない。厳しい母としての片鱗が感じられたのは、『「テレビや雑誌に出たりと一般的な母親とは違う人の子だから我がままだ」と後ろ指を指されることだけはさせまい、という思いは過剰なほどに持っていました』というくだりだ。人目や世間体を気にして子育てをしていなかったか、と問われれば嘘になるだろうと明かしている。察するに、しつけの面では厳しくふたりの娘を育ててきたのだろう。長女を宝塚音楽学校に入学をさせるためのレッスンや受験などの努力も相当なものだったのではないか。ただ、外で働きながら(夫の会社だから通常の会社員より融通がきくだろうとはいえ)子供のしつけや教育に目を光らせるのも、メンタル面でのタフネスが要求されることであり、その不断の努力にはやはりひれ伏すしかない。

 十和子は肉体を健康に保つことに何よりも気を遣っており、その結果としてタフなパワーを維持できているように思えた。アンバランスなダイエットは避け、美食よりも健康食に務め、筋力を保つための適度な運動をこなし、不自然な整形フェイスにならない程度の絶妙な美容医療を実践してきたのだろう。ただ、彼女がただ一人きりで家庭を切り盛りしてきたのかといえば、そうではない。見逃せないのは、夫の誉幸氏が、育児だけでなく家事についてもかなりコミットしている様子がうかがえることだ。

 十和子の文章の端々から夫の家事力の高さが伝わるほか、夫婦対談ページでは「うちはなんでも二人でやってきました。あなたは男子厨房にも入って、娘たちのおむつも替えて、お迎えにも言ってくれた。スーパーの買い物だって私よりもうーんと目利きだし」と十和子が水を向けるくだりがある。対する誉幸氏も「ミスター現状復帰と呼ばれています」と片付けスキルの高さを垣間見せる発言をかます。かつてのワイドショーでの大騒ぎを記憶しているからこそ、この対談は意外であり印象深くもあった。世間が「お家騒動で離婚危機!」と騒ぎ立てるのとは対照的に、家族および仕事の危機を通じて夫婦は互いに信頼を強めていったようだ。

 超タフな十和子の生き様、一般市民の筆者が参考になる箇所はほぼなかったが、とりあえず頭皮マッサージは始めようと決心した2017年の始まりだった。また当時のワイドショーから受けた印象が強くただの怪しい男としてしか認識できていなかった明氏が、人知れず誉幸氏と名前を変えていること、仕事であれだけのトラブルがあっても外へ逃げず家事育児に奮闘する男だということも、意外な驚きだった。

(ママタレ本ウォッチャー京子)

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