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都市の「官能性」、都心の空き家率上昇。住む街を検討するときに抑えておきたい新知識!

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年齢が上がると賃貸しにくくなるから…

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よしどめさん。41歳

プロフィール:以前はひとり暮らしをしていたが、4年前に都内の実家に戻る。現在は家族と4人暮らし。未婚。勤続年数3年の会社員(メーカー)で、年収は600万円ほど。

よしどめ:実家暮らしなので買うタイミングを焦ってはいないんですけれど、41歳という年齢が気になっています。そろそろ独立しなければと……。年齢が高くなると、賃貸も借りにくくなるといいますし。

田中:ローンを定年までに完済しようと思うと、タイミング的にはそれほどのんびりしない方がよいかもしれませんね。ただ、老齢になると賃貸が借りにくくなるということは、今後は少なくなってくるでしょう。全国の空き家率が上昇しますから、家主は年齢問わず借りてくれる人に貸すしかなくなると思いますよ。

よしどめ:都心でも空き家率は上昇しているんですか?

田中:都内で一番空き家率が高いのはどこか知っていますか? 実は池袋で、15.8%なんです。ちなみに日本全国の空き家率は13.5%です。

よしどめ:えー! 池袋は大学もあるし、都会のイメージがあるのに空き家が多いんですね。

中古マンションへの不安が拭えない

田中:これは全国的な傾向で、2030年までには空き家率は30%を超えるとも言われています。要するに、家が余る時代なんです。

よしどめ:じゃあ、借りられないという心配はなさそうですね。でも、不動産サイトを見ていると築30年とか40年の物件がきれいにリノベーションされて、3,000万や5,000万円で売られているんですが、今後家が余ってくるのに、今そんな値付けをして……売れるんでしょうか?

田中:それが今のところ、どんどん売れているんです。特に都心7区(中央区、千代田区、港区、新宿区、渋谷区、目黒区、品川区)のヴィンテージマンションは、高額がつけられていますね。今後立地によって不動産価格の差が開いていくので、価格が下がりにくいと考えられている立地で管理のよい物件は人気が高いのです。

よしどめ:でも、港区の「広尾ガーデンヒルズ」のようなブランドマンションでなくても、よいお値段がついていますよね。本当にその価値があるのでしょうか……。実は築40年のリノベーションマンションに住んでいる知り合いが雨漏りでひどい目に遭っていて、築古の物件に対する不安があるんです。中古マンションにリスクはないんでしょうか?

田中:それはマンションが建てられた時代や、建て方によります。分かりやすい指標が「新耐震基準」に準拠しているかどうか。1981年6月1日以降に建築確認申請を出したものなら全て、現在の建築基準に準拠しているのですが、それ以前のものだと耐震性に問題がある物件もあるので、特に気をつけて欲しいですね。

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