認可保育園「見学しない派」が、申し込みの希望順位を決めた基準とは?

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認可外は、見学必須!

それぞれの特色が強い認証保育園やベビーホテル等の場合は、逆に〈見学必須〉と言えるでしょう。いくつか見学した中で強烈だったのは、室内をひと目みた瞬間〈カオス〉という単語が頭をよぎった保育所です。昨年2月に認可保育園に落ちた後、保険となる園をキープできていなかったため、大慌てで〈4月からの0歳クラスに空きはないか〉〈今どれくらい順番待ちがいるのか〉とかたっぱしからメールで問い合わせを開始。普通はその時期、とっくに申し込みなど終わり既に入園者が決まりつつあるころですから、当然のごとく返信はありません。ところがその園からは即レスで「0歳さん、預かれます!」と返信が届いたのです。え、本当!? と一瞬嬉しくなると同時に、「この時期に空いてるって、なんだろう」という気持ちも……。

保活激戦の都内は、認可落ちした場合の保険としていかに早いタイミングで認可外を抑えておくかが勝負になり、この時点で空きがあるなんてことは、珍しいを通り越し何だか怪しい。結局怖いもの見たさで見学してみたのですが、いやあ、すさまじかったです。狭くて急な階段を上がった雑居ビルの2階にあった保育所は、0~5歳が1部屋で過ごし、ギャワ~と泣き叫びながらバンボに座らせられている乳児の周りを、4歳くらいの男児たちが戦いごっこをしながら全力で走り回り、ベソベソとぐずっている園児には「泣けばかまってもらえると思ってるわけ?」と園長から厳しいお言葉がぴしゃり。そしてその中を、一番年上かと思われる女児が、一生懸命小さい子を抱っこしたりおもちゃを渡したり、忙しそうにひたすら働く働く。「うちは大家族みたいな感覚なんです」とのお話でしたが、なるほど雑然とした部屋の状況といい、ビッグダディとかそっち系の大家族のイメージとは完全一致です。

さらに離乳食はおろか麦茶などの飲み物も全てパックのものを保護者が持参、普通食が食べられる年齢になるとお昼は保育所が注文する仕出し弁当を食べさせるとのことで、栄養的にもちょっと心配。「ここに預けるくらいなら、仕事辞める」と思えてきました。これでも第3者評価だけ見れば、問題があるような園には見えないんですよね。

このほかに「たったさっき、0歳クラス1名空きが出ました!」と連絡をくれた認可外保育園は、24時間土日も預かりOKという、夜のお仕事の保護者にはありがたい条件でした。認可保育園では〈通常保育は9~18時〉〈朝は9時までには登園〉などのルールがあるのに対し、ここは〈昼過ぎでも、連れてきた時間から契約した時間内を預かりますよ〉など、認可にはありえないゆるゆる規則。さまざまな国の子どもが在園していたり、超絶柔軟な対応など、自由業の身にはかなり魅力がありましたが、ずるずると自分の不規則生活が子供にも影響しそうな気がしてしまい……。シャワー室がワンルームマンションのユニットバスそのまんまだったり、子ども用のトイレも微妙に狭くて暗いなど、水回りがやや不快だったのも、および腰になってしまうポイントでした。それでも認可に落ちてからの園探しという状況だったので、〈0歳の間だけならギリギリ許容範囲〉ということで、入園金+1カ月の保育料前払いで10万近く支払いましたが。

その他には午睡光景がまるで〈タコ部屋〉状態になっている園も、凄かったです。ベビーベッドに頭を突っ込んで寝ている大きい子や、団子のように固まって寝ている推定1~2歳児など、事故が起こりそうで、ああ怖い。これらの認可外保育園を見たあとで、その次の年のためにといくつか認証園を見学しましたが、そこでは美しく整列したコット(簡易ベッド)に園児がひとりひとり気持ちよさそうにおさまり、仰向けOR横姿勢ですやすや眠っているではありませんか。ああ、やっぱりこういうところに預けたい! 結局その後、たまたま問い合わせをしたタイミングがよく、至れり尽くせり愛情たっぷり保育してくださる認証保育園の0歳クラスに決まったので、本当にラッキーでした。

今しかできない体験と思えば保育園の見学も楽しく思えてきますが、育児家事仕事をしながらの見学は限度がありますので、闇雲に回るよりは自分基準を決めるのも、ひとつの手ではないでしょうか。それにしても、もう1度やれと言われたら全力で拒否したい活動です。有料でもいいから巷のお受験対策みたいに、傾向と対策と条件にマッチする場所を一緒に考えてくれるアドバイザーがいると、世の親たちはこのうえなく助かりますのに。何だか精神的に、どっと疲れた保活でした。これから先、もっといいシステムが生まれることを祈りつつ、保活に関わる皆様のご健闘をお祈りいたします!
(ムシモアゼルギリコ)

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