国際女性デイと「女性がいない日」〜仕事を休み、赤を着て、女性の権利を主張!

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政治家も赤いスーツ

首都ワシントンD.C.では民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務を筆頭に女性議員たちがあでやかな赤いスーツを着て登院した。女性の声を国政に届けるべく議会を欠席することは避け、代わりに議事堂の前に集合して写真を撮影した。

その際、ヒラリー・クリントンが使って有名になった「女性の権利は人権だ」Women’s rights are human rightsというフレーズや「男女同一賃金」と書かれたカードを手にした。黒人女性議員は赤いスーツの襟元に黒人女性の連帯を表す黒いバラのコサージュを付け、女性議員の主張に賛同する男性議員は赤いネクタイをしめて共に並んだ。

女性がいない日

アメリカでは国際女性デイに合わせ、同日に「女性がいない日」A Day Without Women運動も展開された。

主宰者は1月の大統領就任式翌日に世界規模で展開された「ウィメンズ・マーチ」リーダーの女性たちだ。

主宰者は「女性のいない日」に女性が行う3つの行動を提案した。

1.有給の仕事、無給の仕事(家事や育児など)を休もう
2.買い物を控えよう(女性やマイノリティが経営する小規模店舗は除く)
3.連帯を示すために赤を身に付けよう

3つの提案の主旨は、女性を巡る経済システムにスポットを当て、引いては女性の経済パワー向上を目指すこと。介護や育児/託児はアメリカでも職業としてであれ、家庭内のことであれ、女性の役割という概念がまだある。加えて介護職、託児職は賃金が安く、さらに言えばマイノリティ女性が多く就いている。この現状を改善することを主宰者は訴えたのだ。エマ・ワトソンン、アン・ハサウェイ、女性政治家たちが赤を着たのはこの主張に賛同したからだ。

この提案に対し、「仕事を休めるのは恵まれた人」という声もあった。そのとおりだ。休んでも収入が減らない職種、もしくは減給されても1日分なら生活に影響しない人だけが仕事を休める。また、先に挙げた介護職や託児職は休める可能性が低い。主宰者は男性が女性の仕事を肩代わりすることを奨励したが、休めない女性にまで休むことを強要したわけでは決して無い。だからこそ、休めない小規模店舗での買物→経済支援は善しとしたのだ。

デモと逮捕

ニューヨークでは「女性のいない日」デモが行われた。主宰者も一般女性たちも赤い服、帽子、ヒジャブ、マフラーなどを身に着け、デモに参加した。デモの最終地点、マンハッタンのトランプ・インターナショナル・ホテルに到着したデモ参加者は手をつなぎ、人の輪でホテルを囲もうとした。トランプの言動と政策が女性には百害あって一利無しと考えてのことだ。

しかし人の輪は警察に制され、従わなかった人々が逮捕された。逮捕された4人の女性リーダー、リンダ・サーサワー(パレスチナ系アメリカ人)、タミカ・マロリー(アフリカン・アメリカン)、カーメン・ペレズ(ラティーナ)、ボブ・ブランド(白人)は笑顔で警察の護送車に乗り込んだ。逮捕は既成勢力への抵抗の証しであり、リーダーたちの強さは一般女性を勇気付ける材料にもなる。4人はすでに、次の女性の権利拡張運動のプランを練っている。
(堂本かおる)

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