全然美しくない痩身女性はたくさんいる。「痩せればかわいくなる」の嘘!
さて、毎日きっちり手作りできたての美味しい食事が提供される親元を離れて18歳で上京した私は、ダイエットについて考えることがほとんどなくなりました。自炊する気もなく、毎日飲み会に参加するような生活で、ろくなものを食べていなかったので、スルスルと体重が減って、40kg前後になったのです。もともと食事量が少ないし間食をとる習慣もなくて、妊娠出産を挟んで現在までずっと体重は40kg前後を推移しています。
痩せたがっていた高校時代に目標にしていた体重になって、じゃあ、この身長と体重ならカワイイか・キレイか・モテるかっていうと、それは全然別の問題だったんだ……とようやく気付きました。20歳前後はまあ、フツーに良かった。しかし20代後半から30代の今。そして40代へ向かっていくこれから。この体重じゃヤバいんですよね。一言で言いますと、
貧相!!!!!
引き締まりがなくて重力に逆らえずただ細いだけ、20代の時点で色気なくて幼児みたいだったのが30代になって老人みたいに変化。可愛いとか綺麗とかでは全然ない、枯れ枝のような手指や脚で不恰好です。同じ身長・体重でもメリハリ体型の人もいると思いますが、私はいわゆる貧乳ずん胴なで肩の猫背で、たぶんシルエットがちょっとカオナシっぽい。巨乳時代は人生で一瞬もなくて10代はアップルC買うか買うまいか年に3回は悩んでました。バストサイズが80cmを超えたことはなく大体75〜76cmくらい、アンダーバストが65cmでウエストが63cmで尻が78cmくらい(加齢で位置が下がってきたから尻はもっと減ったかもしれません)。棒みたいなもんで、ただ体重が少ないだけで全く美しくないわけですね。海が大好きなのに水着になると貧相すぎてキツい(でも泳いじゃえば見えないからずっと海中にいます、水着の写真は撮りたくないです)。そのくせ体重は変動ないのに贅肉が腰回り~背中を中心についてきてシルエットがモタついてきました。姿勢かな??? 筋トレ必要かな??? 要するに体重計の数字じゃなくて、体型じゃないですか。数字をぶら下げて歩いてるわけじゃないんだから、体重の数値に一喜一憂しないで「どう見えたいか」でトレーニングするべきなんだなとようやく実感しました。
10代、それは体が一番「成長」する時期。今ならわかります。あのときダイエットに向けていた意識は無意味だったと。それより胸やお尻が丸くなるようにちゃんと脂肪を蓄えておけばよかったと。同じように体重が少ない30代友人たちも口を揃えます。でも10代のときは全然わからない。有村さんの食生活も、藤田ニコルでぶ扱いダイエットも、読者であるティーン女子が鵜呑みにして真似たところでガリガリになるだけで美女にはならないと思うのですが、でも痩せたくて真似する女子はたくさんいるのでしょう。
30代の今、シルエットがカッコよくないと意味ないとようやく気付き、これは食事どうこうではなく、筋肉の付け方を意識した運動をするしかないですね、と当たり前の結論に至りました。運動をする時間なんて捻出しようがないんですけど、そこをなんとかやったほうがいい。おりしも先日、毎年恒例の健康診断(社保)がありました。毎年必ず「痩せすぎ、太りましょう。禁煙しましょう。お酒を減らしましょう。運動をしましょう」と書かれるのです。だから毎年この時期だけ健康意欲が高まるのです。が、今年の結果はちょっと違っていました。「乳がんの疑いアリ」。!!! ジムどころじゃない、一番大事なのは見た目じゃなくて健康な肉体じゃないか! ということで次回、乳がんの精密検査を受けた話を書きたいと思います。
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