
Photo by Richard foster from Flickr
女優の加藤貴子(46)が3月19日にブログを更新し第二子妊娠を報告した。第一子妊娠の際も、今回も、不妊治療を続けていたという。この妊娠報告に先立つ同月12日、加藤は夫の男性不妊を告白し、大きな反響を呼んでいた。
「これから妊活を始めようとしている方の旦那さん、またはパートナー、男性の方へのメッセージです」
「まず、不妊の原因は女性側だけではない、『男性不妊』というのもあることを知っていただきたいです。現に我が家は男性不妊でした」
ブログでわざわざ明言するということは、この男性不妊にまつわるネガティブな体験が重なったのだろうと推察できる。
一方、タレントの保田圭(36)は、Instagram(以下インスタ)のコメント欄を3月8日までに閉鎖した。ブログにはこの時期妊活とそれに関する苦悩について度々綴られているため、これにまつわる心無いコメントが書き込まれたのではと囁かれている。ブログで保田は夫の前で散々泣いて元気を取り戻した、と綴り「妊活について人が何気なく言った言葉で実はすごく傷ついていたり…笑い飛ばせることとそうでないことがある」「散々…いろいろイジられてきた私でもそう思うのだから同じように悲しい思いをしている人たくさんいるんだろうなぁ」と記していた。妊活は続ければ費用も高額になり、体への負担は大きく、夫婦で向き合っていくだけでも精神力や体力を消耗するが、それに加えて“周囲の心無い言葉”も重くのしかかる。こうした不妊にまつわる悩みは、実は小町には度々登場する。今回、女性と男性、それぞれの立場から見た妊活の悩みを紹介したい。
「女性不妊、不妊治療中に落ち込む妻へ」
トピ主(40歳男性)には今年34歳になる妻(扶養内パート勤務)がいる。結婚3年目で、不妊治療のため半年前から普通の産婦人科に通っている。しかしタイミング指導だけでは授からず、先月から不妊専門の病院にかかり始めたという。初診はトピ主も仕事を休み、夫婦で病院へ行ったが、その後は妻のみ週に2度通院し、検査や内診を受け、検査結果と領収書を報告してくれているという。
検査の結果「卵細胞の数が少ない(実年齢よりも10歳くらい上の水準)」ことや「高いと妊娠しにくいホルモンの値が高め」などの原因がわかってきた。トピ主単独の検査はまだ受けていないが、性交渉後の状態を見る検査では特別な所見なしと言われている。
こうした結果を受け妻は、年齢的に、トピ主よりも若い自分が原因で妊娠しない、ということにひどく落ち込んでいるという。
「私自身、自分に原因がなさそうなことには、ホッとしている部分はあります。
だからこそ、落ち込んでいる妻にどのように声をかけるのが良いのかわかりません。
『二人で頑張ろう』?
でも、頑張れば授かるというものではありませんよね…
そもそも、頑張るって言っても私は言われた日に性交渉をするくらいです。
注射を打つのも、薬を飲むのも、仕事を休んで通院するのも、全て妻です」
「今思えば、妻は結婚も子作りもタイミングを急いではいました。いつも私の方が、妻に言われてから考え決断をする…そんなことの繰り返しでした。新婚当初から妻が体温を測っているのは知っていましたが、特別、子どもができそうな時期を意識したことはありませんでした。私の気分、それも平日は帰宅が遅いので週末くらいしか時間は取れず、たまに誘ってくるのはそういうタイミングの日だったのかも、と、そんなことが今になっていくつも思い出され、申し訳ないやら、悔しいやらです」
同じように不妊治療を経験した夫の立場の方は、どのように奥さんを支えていたのか教えて欲しい、という相談だ。
トピ主は「妻に言われてから考え決断をする」と反省しているが、それを自覚しているなら一応、ここに相談する前にトピ主も検査に行った方がいいのではないか。妻だけに原因があると思っているようだが、まだそれははっきりしていない。コメントには、同じような指摘も相次いだ。
「不妊治療は二人で頑張るんですよ。他の方もおっしゃるようにとりあえず精子の検査受けてください」
「奥様だけが原因で妊娠できないんだっていう考えをやめるべきです。知らず知らずのうちに態度に出ているかもしれません。男性も35過ぎると精子の老化、劣化で運動率が下がり受精が大丈夫でも着床までいたらなかったりする原因になるらしいで」
また不妊治療に関する男性側の関心の低さに辛さを感じることも体験者から指摘されていた。
「私は妻側ですが、どの不妊治療も女性側の負担が大きいというのは仕方のないことです。それを男性にすべて理解しろというのが無理なのもわかっています。
でもせめて今している治療がどんなものかくらいは勉強して知っていて欲しい、他人事みたいに言わないで、と私は治療中ずっと思っていました(中略)
『不妊治療は男にとっては他人事』とよく言われるように、うちの主人もどこか他人事でした。本人は不妊治療している同僚に話を聞いたりして『こっちも色々勉強してる!』と言っていましたが、生理が終わって排卵するまで何日くらいかかるのかも知らなかったし、治療内容もあまりわかっていないようでした。同僚に聞いた話というのも、初めはみんな流産するとかそんな話ばっかりで、バカバカしくなって何度もやめようと思いましたが何とか思い留まって、続けて、やっと小さな命を授かることができました」
筆者も周りで夫側が不妊治療に乗り気でない夫婦の話を聞くことがあるが、子どもは授かりものという意識が男性側にはまだ強いのかもしれない。また、妻だけが検査などに通っている現状についてもトピ主に厳しい声が寄せられた。
「病院へは一緒に行けませんか? 奥さんが一人で行くといっても、休暇を取ってあるから、いつでも声をかけてほしい。病院の後に食事でもいこうか? と奥さん一人ではないということを態度に示せませんか? 男性は、仕事最優先にするあまり、女性からしたら何かずれていると思うことがあります」
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