風邪薬や頭痛薬のレシート捨ててない? 新制度「セルフメディケーション税制」が教えてくれるロスのチリツモ

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どうすればいいの?

まず薬関係のレシートは何でももらいましょう。対象はOTC医薬品のみですが、OTC医療品と言われてもよくわからないと思います。対象になるものは意外に多いので、すべてのレシートをもらっておくのが無難です。

例えば、風邪薬や咳止め、頭痛薬、胃腸薬といういかにも「薬」というものだけでなく、塗り薬、目薬、栄養剤も対象になるものもあります。パッケージに「OTC医療品」と書いてある場合もありますが、書いてない場合でも対象となる可能性はあります。レシートをみれば対象商品かどうかがわかるので確認しましょう。

年末が過ぎて、12,000円超であることが確認できたら、確定申告をします。確定申告は面倒だし難しいというイメージがあるかもしれませんが、国税庁のサイトで挑戦すると、思ったより簡単だったという人も多いです。毛嫌いせずに一度チャレンジしてみてください。

自力でできなくても、税務署に行けば丁寧に教えてもらえます。確定申告と言えば、2月~3月のイメージがありますよね。でも、自営業などでけっこう稼いでいる人以外は、お金が戻ってくるタイプの確定申告(還付申告)をすることになるのですが、この場合1月から手続きが可能です。税務署が混み合う前の1月にやってしまうのも賢いですね。確定申告についてはまたいずれ説明したいと思います。

どのくらい税金が安くなるの?

なにより「セルフメディケーション税制はどのくらいお得なの?」と疑問に思う方がほとんどでしょう。結論から言います。平均的な年収の方の多くは、おそらくガッカリするほどの金額だと思います。

ニュースなどのメディアや各種サイトなどでは、「課税所得400万円の人が5万円対象の薬を買った場合」の例がよく出ています。この例では所得税と住民税が11,400円安くなると書かれているはず。でも、ちょっと待った! よく見ると「年収400万」ではなく「課税所得400万円」と書いてあります。これ、ざっくりと大手企業の勝ち組会社員というイメージを持ってください。しかも、5万円も薬を買った場合です。

ということは、日本の平均年収である400万円ちょっとの人が、薬をそこそこ買ったくらいでは、税金が安くなる額なんて知れています。お得額は1000円くらいなんてことは当たり前に起こるでしょう。

ですから、金額に期待するのはやめましょう。

でも、バカにして、この制度を利用しないのもNGです。だって、普段ペットボトルの飲み物が10円安かったらちょっと嬉しくないですか? 100円引きのお弁当なんて超お得と感じませんか? だったら、いいじゃないですか、この制度。

そして、こういう制度をスルーしない、その精神が、お金のあちらこちらに繋がっていくのです。

そのくらいのお得なんてどうでもいいや、という人は、少しのATM手数料なんてどうでもいいや、ポケットやその辺の謎の箱に入れた小銭なんてどうでもいいや、というふうに、ロスの「チリツモ」がかなりの金額になっていることは確実です。

お得額ではなく、その精神や意識がけっこうな金額の損や得に繋がっていくことを覚えておきましょう。目指すところは、クールな「お金の意識高い系」。目の前の損得だけに左右されず、あくまでクールに賢く生きましょう。

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